およそ生まれて人たらば、宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし。
by 吉田松陰
あなたは人間らしい生き方をしていますか?
タイトルの言葉は、幕末の長州藩士 吉田松陰の言葉です。
この言葉の意味は、「人として生まれてきた以上、他の鳥や獣とは違わなければならない。そして、その異なる理由を知らなければならない」ということです。
他の動物との違いを意識することで、人としてどう生きるべきかを考えてみたいものですね。
地球上には、数多くの生き物が存在しているわけですが、人間と他の動物とは明らかに異なりますよね。
人間には、モノを創造する能力があり、文明を起こすことができるわけですが、他の動物にはそこまで高等な能力は備わっていないのです。
個人の能力に限定して考えてみると、人間と他の動物との違いは何でしょうか?
食べること、寝ることはもちろんのことですが、愛すること、遊ぶこと、怒ること、喜ぶこと、悲しむことなど、生存するための本能、行動や、喜怒哀楽などの感情は、他の動物にも備わっている能力であり、人間と大差はありません。
では人間と他の動物とは何が違うのか?
一つ考えられるのは、未来のことを考える能力です。
他の動物は、「今」を一生懸命に生きており、「明日、何をしようか?」とか「1年後にはこうなっていたい」などと、未来のことを考えることはありません。
夢や希望、志を持つという概念が、他の動物にはないということです。
あなたは、未来のことを真剣に考えていますか?
「自分はこうありたい」とか「未来の地球は大丈夫だろうか」など、未来のことを真剣に考えることがありますか?
もしも毎日、食べたり、寝たり、怒ったり、遊んだりしているだけで、未来のことを真剣に考えていないとすれば、それは人間らしさがなく、他の動物と同じ生き方をしているということになります。
せっかく人間として生まれてきたのですから、人間らしく、未来のことを真剣に考えながら、人間にしかできないことを実践したいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、未来の地球と人類のことを真剣に考え、行動することであり、他の動物には不可能な、まさに人間らしい素晴らしい活動と言えます。
しかし同時に、SDGsの17の目標は、人間が引き起こした課題であり、他の動物たちには何の責任も要因もないのも事実です。
つまり、人間が引き起こした課題だからこそ、人間にしか解決できない課題とも言えるわけです。
人間は未来のことを考えることのできる唯一の生き物です。
今こそ真剣に、未来のことを憂い、少しでもより良い社会になるように努めていこうではありませんか?