使っても減らないもの、使うほど増えるもの、その答えは「他人への思いやり」
by 渡邉美樹
あなたは、他人への思いやりを、たくさん持っていますか?
タイトルの言葉は、ワタミ株式会社の創業者で実業家の渡邉美樹氏の言葉です。
他人への思いやりは、使っても減らないどころか、使えば使うほど増えていくと述べた深いメッセージですね。
私たちの周りにあるモノ、物質的なモノは、使えば使うほど減っていくものです。
当然のことながら、お金も物質なので、使えば使うほど減っていきます。
しかし、世の中には使っても減らないモノ、使えば使うほど増えていくという不思議なモノも存在します。
それは他人への思いやり、つまり愛とも言えますね。
自分以外の他人に対して、優しい気持ち、思いやりの気持ちを持って接すれば、その相手も優しい気持ち、感謝の気持ちになって、その場所は優しさ、思いやりに満ちた空間になります。
そして、優しくした相手だけではなく、周りにいる人たちも温かい気持ちになり、その輪が広がっていくのです。
例えば、街の中で困っている人を見つけ、誰かがその人に声をかけてあげたとします。
すると、周りから徐々に人が集まってきて、みんなで何とかしてあげようと、思いやりの輪が広がり、助け合いの場になるというわけです。
つまり、思いやりの気持ちというのは、使えば使うほど、どんどん増えていくというわけです。
使えば使うほど増えていくというのは、思いやりだけではありません。
人の気持ちや表情など、物質的ではないものは、使えば使うほど増えていくものなのです。
誰か一人が笑顔になれば、周りの人もみんな笑顔になるという現象はよく起こりますし、反対に誰かが怒りの気持ちを叫んだとすれば、周りの人々もみんな怒り出すという現象は、よくある現象です。
これを群集心理と呼びます。
つまり、使い方を間違えると、とても恐ろしい社会にもなり得るということになります。
できれば、思いやりとか笑顔とか、ポジティブで明るい感情を増やしていくことができれば、社会全体が明るくなれるわけです。
私たち自身は、常に笑顔で、思いやりのある行動を取り、周りにポジティブな感情をどんどん増やしていけるようになりたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動そのものが、「他人への思いやり」とも言える行動です。
自分自身のためではなく、未来の地球と人類のために、少しでも良い社会になるようにと行動しているので、大きな意味での「他人への思いやり」ということになるわけです。
私たちが活動することによって、確実にその思いは周りへと波及していくことは間違いありません。
なぜなら、思いやりは使えば使うほど増えていくものだからです。
常に思いやりの心を忘れずに、そして優しい気持ちがどんどん増えるように、これからも活動を継続していきたいものですね。