偉人、著名人

あなたが自分だと信じている人間は他人である。思想は他人の意見、生活は模倣だ。

あなたが自分だと信じている人間は他人である。
思想は他の誰かの意見であり、生活は模倣であり、情熱だと思っているのは借り物だ。
byオスカー・ワイルド

あなたは自分自身、どんな人間だと思いますか?

見出しの言葉は、アイルランド出身の作家 オスカー・ワイルドの言葉です。
人間の個性とは何か、自分らしさとは何かを述べた深い言葉ですね。

「あなたが自分だと信じている人間は他人である。」
最初のこの言葉には驚嘆させられます。
初めてこの言葉を見たとき、何を言いたいのだろうと理解に苦しみます。
しかし、その続きを読むと納得できますね。

人間にはそれぞれ個性があり、自分と同じ人間はこの世には存在しないことは誰もが周知の事実です。
しかし、自分の個性を創り出したのは、紛れもなく周りにいる人々の影響であることは、誰も否定できないでしょう。

自分が持っている思想は、誰かの意見を聞いてそれに賛同したに過ぎません。
今の生活は、誰かの真似をしているに過ぎません。
そして、情熱を注いでいることも、誰かの行動を見て影響を受けたに過ぎないのです。
つまり、人間の個性は、誰かの影響を直接受けて得たものであり、自分の身体から自然に湧き出てきたものではないのです。

ということは、住んでいる場所や周りにいる人間、つまり環境が変われば自分の考えや個性も簡単に変わってしまうということになるのです。

私たちが個性だと思い込んでいるものは、自分の周りの環境によって決められてしまうのです。
自分がどんな環境下で生活し、どんな人間と付き合うかは、大人になれば自分自身で決めることができます。
人間は、周りの人々の影響を受けて生きています。
自分がどんな人生を生きるべきかを考える際に最も重要なのは、どんな人間と付き合うべきかを決めることなのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
日本だけで生活していると、貧困やテロなどの厳しい環境下で暮らしている人々の生活を想像することができません。
おそらく日本人とは、全く異なる思想や感情を持っていることは間違いないでしょう。

しかし、貧困や紛争下で生活することを、決して当たり前の世界にしてはいけません。
同じ人間として生まれてきたはずなのに、世界中でこんな格差が生じていることは理不尽で不合理な現実なのです。
こんな格差を改善しようとすることも、SDGsの目標の一つです。
私たちに何ができるのか、真剣に考えてみましょう。

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