幸福の敵は二つある。苦痛と退屈である。
by アルトゥル・ショーペンハウアー
あなたは今、幸せですか?
タイトルの言葉は、ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉です。
幸せの敵は、苦痛と退屈の二つあるのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人はどんなときに幸せを感じるのか、そもそも幸せとは何か、人間にとっては究極のテーマですね。
ドイツの哲学者 ショーペンハウアーは、幸せを妨げる敵は苦痛と退屈の二つあるのだと述べています。
したがって、苦痛と退屈を避けていけば、幸せを追求できるということになるわけです。
一つずつ分析していきましょう。
まずは幸せを妨げるものとして、「苦痛」が挙げられます。
苦痛とは文字通り、苦しい状態、痛みを伴う状態のことを指すわけですが、私たちは、「今、苦しいなあ」とか「痛いなあ」という状態のとき、幸せではありませんよね。
苦しみや痛みが続くような状況が続けば、私たちは心身ともに疲弊し、壊れてしまうかもしれませんし、命をも脅かしてしまうかもしれません。
もしも苦痛を感じたときには、一刻も早く、その状況から脱却しなければならないのは当然のことです。
もう一つの幸せを妨げるものとして、退屈を挙げています。
苦痛とはまるで正反対の概念とも言えるわけですが、退屈であることも不幸な状態の最たる要素であることは間違いありません。
「退屈」な状況とは、何もすることがなく、暇を持て余している状態のことを指すわけですが、これはとても不幸な状況と言えるのです。
退屈だということは、誰にも頼りにされていない状況とも言えますし、自分に何も役割がない状況とも言えます。
私たち人間は、誰かを幸せにすること、誰かの役に立つことが自分にとっての誇りであり、生きる糧とも言えるわけです。
誰にも頼りにされず、誰の役にも立たない状況、つまり退屈な状況が続くというのはとても不幸なことなのです。
もしも退屈だなあと感じることがあったら、自分は今何ができるのか、誰かの役に立つようなことができないかを考えてみて、退屈から脱却できるように努めてください。
幸せの敵は苦痛と退屈であることを述べてきました。
苦痛であることが不幸な状況であることは理解できても、退屈であることも不幸な状況だということも心構えとして忘れないようにしてください。
もちろん、毎日せわしなく休みなく働けといっているわけではありません。
人間は適度な休息や趣味を楽しむことも必要ですし、私たちもそんな時間を退屈だとは感じないでしょう。
退屈とは、何もすることがなく、暇を持て余している状況のことです。
そんな退屈な時間ほど無駄なことはありません。
あなたの人生の中で、退屈な時間はできるだけ作らず、できるだけ充実した時間を過ごすようにしてください。
