偉人、著名人

知的な者は疑心暗鬼に陥っているのに、愚か者は自信過剰である。

現代社会における困難の根本的な原因とは、知的な者は疑心暗鬼に陥っているのに、愚か者は自信過剰であるということだ。
byバートランド・ラッセル

あなたは自信過剰ですか? それとも疑心暗鬼ですか?

タイトルの言葉は、イギリスの貴族で哲学者のバートランド・ラッセルの名言です。
賢者と愚者の違いを、皮肉を込めて明確に表した深い名言ですね。

数多くの偉人や哲学者は、これまでに賢者と愚者の違いについてさまざまに述べていますが、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは、自信過剰か疑心暗鬼かという観点から述べているところが実に興味深く、面白いですね。

賢者は、たくさんの知識を持っていることから、何事に対しても「うまくいくだろうか。大丈夫だろうか」と疑心暗鬼になりがちです。
数多くの知識が邪魔をしてしまい、なるべく失敗しないように慎重に行動しようと考えるから、自然にそうなってしまうのです。
したがって、賢者は大きな失敗をすることなく、慎重に成功への道を歩むことができるのかもしれません。

反対に愚者は、知識が浅いために、そのときの勢いやイメージだけで行動してしまいがちです。
自信過剰になって、「きっとうまくいくだろう」と大胆に行動することができ、勢いで成功する可能性もありますが、知識や根拠なしに行動してしまうので、大きな失敗を招いてしまうことも多々あるのです。

賢者の疑心暗鬼と、愚者の自信過剰、どちらが良い悪いということではありません。
物事によっては、慎重に行動した方が良い場合もあれば、大胆に行動した方が良い場合もあり、一概にどちらが正しいとは言えないからです。
愚者の大胆な行動が、最も早く大きな成功をつかめることもありますし、賢者の堅実な行動が確実に身を結ぶこともあるのです。

私たちの心は、賢者と愚者の両面を持ち合わせているものです。
ときには大胆な自信過剰な行動も、ときには慎重な疑心暗鬼な行動も必要になることがあり、その見極めが人生を変えることもあるのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの活動にあたっては、自信過剰と疑心暗鬼の両面があってしかるべきですが、どちらかといえば自信過剰の気持ちが大きい方が望ましいかもしれません。
SDGsの17の目標は達成が困難なものばかりなので、絶対に達成するんだという強い気持ちが必要になるからです。
あまり慎重になりすぎて、高い目標を掲げられないということになっては本末転倒です。

少し愚者の気持ちになって、大きな目標を掲げて、大胆な行動で自信過剰気味に行動を実践すれば、目標達成も夢ではないかもしれませんよ。

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