本当の自分は、一つじゃなくていいのです。
by 石山恒貴
あなたは、自分はどんな人間だと思っていますか?
タイトルの言葉は、法政大学教授で経営学や政策学の学者 石山恒貴氏の言葉です。
本当の自分なんて、一つじゃなくてもいいのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、自分のことや他人のことに対して、どんな人間かを述べることがありますよね。
「あの人はおとなしい真面目な人だ」とか「あの人は陽気で面白い人だ」などと、その人の特徴を言うことがあると思います。
また、自分のことを話すときにも、「自分はこんな人間だ」と話すことがあります。
しかし、私たち人間は、一つの固定的な特徴というわけではないはずで、多面的な要素をたくさん持っているはずです。
例えば、「真面目な人」と言える人も、仕事や勉強には熱心に取り組むことはできても、運動や芸術的なことには関心がなく、真面目に取り組めないかもしれませんし、「陽気で明るい人」と思える人も、男性の前では陽気に振る舞えても、女性の前では何もしゃべられない人もいるかもしれません。
真面目だとか陽気だとかという人の特徴は、時と場合による一つの側面であって、それがその人の全てはないのです。
「真面目」といっても、いろんな側面があり、全ての物事に対して「不真面目」な人なんていないはずで、何か没頭できるものが人それぞれあるはずです。
どんな性格の人であっても、一つだけの固定的な特徴ということは絶対にあり得ないのです。
それに、時の流れとともに、性格も変わっていきます。
子供の頃と性格が全く同じで、変わらないという人はいないはずです。
そのため、「あの人はこんな性格だ」と決めつけてしまうのは、ナンセンスなのかもしれません。
そう考えると、私たちは自分を見つめる際にも、一つの自己像に固執することなく、多面的な要素、性格を持っているということを意識し、今後も自己成長を続けていくことが大切なのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人は、真面目で誠実な人が多いことと思いますが、ときには失敗して落ち込んだり、真面目に取り組めなかったりすることがあるかもしれません。
しかし、人間は多面的な要素を持っていますし、いろんな感情があるのが自然なことなのです。
一つの出来事に一喜一憂するのではなく、自分のできることを自分のペースで実践するようにしてください。
ときには落ち込んだり、つらい経験をするのも、私たちの生活に不可欠なことだと信じて、今後も地道に活動を継続していきましょう。