ムリして前向きな気持ちを取り戻そうと思う必要はない。「人生とはこういうもの」そう割り切れば、もっと心穏やかに生きられる。
by 有馬頼底
あなたは、無理して明るく前向きになろうとしていませんか?
見出しの言葉は、臨済宗の僧侶 有馬頼底氏の言葉です。
人は、前向きにプラス思考で生きることは大事な心構えですが、無理して前向きになろうとする必要はないと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、つらい出来事や悲しい試練にぶち当たってしまうことがありますよね。
つらく悲しいことが起こったとき、私たちは明るく前向きに、プラス思考で生きなさいとよく言われます。
「いつまでも落ち込んでいても仕方がない」とか「暗く沈んでいても何の解決にもならない」などと述べて、相手を元気づけようとするわけです。
私自身も、このブログを通じて、そんな内容の投稿をたくさんしてきました。
明るく前向きにプラス思考で生きることは、もちろん理想的な生き方です。
こんな生き方や考え方を否定したり、反対する人はいないでしょう。
しかし、本当に悲しいとき、つらいときには、明るく前向きな気持ちにはなれないのも事実です。
大切な人が亡くなって間もない人に、「明るく前向きになりなさい」などと言えるはずもありません。
だから、悲しいとき、つらいときには、思い切り暗い気持ちになったり、一人で落ち込む時間があっても良いのです。
すぐにでも明るく前向きになれと言う方が無理というものですし、返ってつらさが増してしまうことにもなりかねません。
人生とは、良いことも悪いことも繰り返し起きるものです。
「人生とはこういうもの」だと、割り切って生きることも必要ですし、悲しいときには思い切り悲しむことも必要なのです。
一つ言えることは、悲しいことや、つらいことは、いつまでも永遠に続くなんてことはありません。
時間が経てば、悲しみやつらい気持ちも少しずつ癒えてくるのも確かです。
悲しみに暮れる、暗い自分を責める必要なんてありません。
少し時間をおいて、少しずつでも前向きに明るい気持ちになれればそれで良いのです。
自分の気持ちに正直に生きていくことも必要だということも忘れないで、これからも心穏やかに生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、思いどおりに事が運ばなかったり、失敗することも数多くあることと思います。そんなときには、明るく前向きになれと言いたいところですが、失敗して喜ぶ人間はいませんし、暗く落ち込んでしまうのも無理はありません。
すぐにでも前向きになれと言われても無理なこともありますので、焦らずにゆっくりと、自分のペースで行動を続けるようにしてください。
「人生とはこんなもの」だと割り切れば良いのです。
SDGsの活動においても、心穏やかに、失敗しても「こんなもの」だと思えるように行動できればいいですね。