いざとなれば損得を度外視できる性根。世の中にそれを持つ人間ほど怖い相手はいない。
by 真田信繁
あなたは、損得勘定だけで行動していませんか?
タイトルの言葉は、戦国時代の武将、真田幸村こと真田信繁の言葉です。
損得を度外視して動くことのできる人間ほど怖い存在はいないと述べた深いメッセージですね。
私たちは、ほとんどの人が損得勘定で行動しています。
自分にとってどちらが得か、どちらを選んだ方がメリットがあるかを判断しながら、行動するのが人間の性(さが)というものです。
例えば、モノを買うときには、どちらの方がお得かを見極めて選びますし、人との付き合いも、どちらについた方が自分にとって都合が良いかを判断しながら、生きているのです。
損得勘定で生きることは、人が生きていく上では必要な心構えではありますが、それだけでは損をすることがあるのも事実です。
損得で生きるということは、権力やお金がなくなった途端に簡単に切れてしまうことにもなりますし、自分の判断が誤ることもあるはずです。
こちらが得だと思って選んだけれど、結局は損をしてしまったという経験が誰しもあることと思います。
私たちが人生を選択するために、損得勘定以外に何があるのでしょうか?
よくよく考えてみると、私たちは損得だけで生きているわけではありませんよね。
例えば、義理、人情、愛、伝統、習慣、使命感といったものが考えられます。
昔からの付き合いや恩があるから裏切ることができないこともありますし、親子や夫婦のように愛で結ばれていれば、損得勘定で動くことはありません。
また、伝統を守るという強い情熱がある人は、たとえ損をしてでも伝統を守ろうとするでしょうし、タバコを吸う習慣がある人は、たとえ健康的にも経済的にも損であることをわかっていても、タバコをやめることはできないでしょう。
人は、良い意味でも悪い意味でも、損得以外で行動することもあるのです。
そして、損得を度外視できる人間ほど怖いものはないのです。
なぜなら、自分が損をすることがわかっていながらも、反対の行動ができるわけですから、損得で動く人よりも心が強い場合が多いからです。
私たちは、損得で動くことが多いわけですが、損得を度外視してでも行動できる場合には、強い意志を持っている場合が多いことは、心構えとして持っておいた方が良いでしょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人は、損得勘定なしで行動している人が多いことと思います。
それは、未来の地球と人類のために、何とかしなければいけないという使命感を持っているからなのでしょう。
この「使命感」というものも、損得なしで行動する一つの要素なのは間違いありません。
目標を達成しようとする使命感、誠実に仕事をしようとする使命感、責任を果たそうとする使命感、いろんな形の使命感がありますが、これも私たちが生きていく上で、立派な心構えと言えるのかもしれませんね。