言葉に打たれぬ者は、杖で打っても効き目がない。
by ギリシャのことわざ
あなたはどうやって人を動かしていますか?
タイトルの言葉は、ギリシャに伝わることわざです。
口で言って理解できない人の心を動かすことはできないと述べた深いメッセージですね。
私たちは、人を説得しようとしたり、自分の思いどおりに相手に動いてもらいたいときがありますよね。
仕事における上司と部下の関係もそうですし、先生と生徒、親子関係においても、よくあることと思います。
もしも、相手が自分の言ったとおりに動いてくれなかった場合、あなたならどうしますか?
自分の言ったことを相手がやってくれないわけですから、当然のごとく苛立ちますし、相手に怒りをぶつけることもあるかもしれません。
人によっては、相手を威嚇したり、暴力によって無理矢理従わせようとしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、口で言ってわからない人、従おうとしない人を無理矢理に動かすことは不可能であることは理解しておきましょう。
無理矢理従わせようとすれば、一時的にはやってくれるかもしれませんが、相手は納得しておらず、やるふりをするだけで、決して真剣には取り組んではくれないはずです。
つまり、口で説得してもやらない人を動かすことなど不可能なのです。
相手は絶対にやりたくないと思っているわけですから、周りの人から何を言われようと、やらないのです。
あなた自身も、やりたくないことを、誰かから、「これをやりなさい」と言われたら、「なぜ私が?」と反発したくなるはずです。
人は、自分が納得できることや好きなことでないと、動かないのです。
人を動かすためには、言葉で納得させるしかなく、無理強いすることはできないわけです。
親や先生が子供に対して、「勉強しなさい」と言うことがよくあるわけですが、それは全くの無意味であることは間違いありません。
子供はそのとき、勉強する気が全くないのですから、大人が無理矢理、子供に勉強させることは不可能なのです。
人の心を動かすことの難しさを、常に理解しながら、これからも生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人が、活動していない人たちに対して、SDGsの大切さや重要性を説得しようとしても、困難であることは理解しておきましょう。
もちろん、共感してくれる人もいると思いますが、全く共感してくれない人もいるはずです。
そして、自分たちの考え方や行動が絶対に正義だと思うのは、あまりにも傲慢であり、自分本位な考え方だということは理解しておいた方がいいです。
人の心を動かすことは本当に困難なことだということは意識しておきましょう。
私たちは、自分自身の信念に基づき、自分なりのやり方で行動を継続すれば良いのです。
他人の生き方や考え方に惑わされることなく、自分の信じる道を目指して、今後も活動を続けていきましょう。