自分自身に命令しない者は、いつになっても下僕(しもべ)にとどまる。
by ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
あなたは、自分自身に命令していますか?
タイトルの言葉は、ドイツの詩人で劇作家でもあるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言です。
自分自身に命令しない者は、いつまでたっても下僕のままだと述べた深い名言ですね。
「命令」とは、「〇〇しなさい!」とか「〇〇せよ」などと、人に言いつけられ、自分の意志に反する行動を強制的にさせられることを指します。
また、「〇〇してはならない」と、行動を拒まれたり、制限されることもあります。
つまり、自分はこうしたいのに、その行動をとることができずに、自分の意志に反して異なる行動をとらざるをえない状況を「命令」と言います。
命令とは、人(主に自分よりも上の立場)から、もしくは国(法律)によって、強制的に行動を制限されてしまうことを指すわけですが、それ以外にも命令を課すことがあります。
それは、自分自身に命令を課すということです。
例えば、「自分は本当は遊んだり休んだりしたいのに、仕事をしなければならない」と自分に命令を課すことがあるわけです。
ときに人間は、自分自身に命令を課すことが必要になります。
もしもそれができなければ、欲望のままに嫌なこと、苦手なことから全て逃げなくてはならなくなりますからね。
国や他人からの命令には従うが、自分自身の命令には従わないとすれば、その人はいつまでたっても、命令を下されるだけの下僕となってしまうのです。
自分自身に命令を出すということは、命令を発信する立場になれたということであり、下僕ではないというわけです。
たとえそれが他人ではなく自分自身だとしても、自分の欲望に勝ち、自分のやるべきことをやったということで自信にもつながることと思います。
「自分自身にも命令を課す」
自分が何をすべきかを見つめ直すためにも、大切な心構えですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、思いどおりに事が運ばなかったり、成果が上がらないなどの境遇に遭う可能性が高いです。
また、みんなの協力が得られなかったり、失敗することもあるかもしれません。
そんなとき、もう辞めてしまおうかと考えてしまうこともあるかもしれませんが、そんなときこそ、自分は今、何をするべきかを考え、自分自身に命令を課すことが重要になります。
未来の地球と人類ために、今、自分ができること、すべきことを考え、自分自身に喝を入れて活動を継続していきましょう。