他を嘲(あざけ)る者は、同時に他に嘲られることを恐れる者である。
by芥川龍之介
あなたは他人を嘲笑するようなことはしてはいませんか?
タイトルの言葉は、小説家 芥川龍之介の名言です。
他人を馬鹿にするような人は、他人から馬鹿にされることを恐れると述べた深い名言ですね。
私たちは、時に他人を馬鹿にしたり、嘲笑(あざわら)ったりすることがあります。
「あの人は何て馬鹿なことをしているんだろう」とか「あんな人にだけはなりたくない」などと、他人の言動や姿を見て、見下しているわけです。
しかし、こんなふうに他人を嘲るような人は、反対に他人から嘲られることをひどく恐れる傾向が強いと言われています。
例えば、ネットの掲示板やSNSで、他人を誹謗中傷するような書き込みをする人がいます。
しかし、こんな人は、自分自身が誹謗中傷されるような書き込みをされると、ますますエスカレートしてもっとひどい書き込みをしてしまいます。
自分が他人を貶める書き込みをしているにも関わらず、自分を貶められることには耐えられないというわけです。
また、煽り運転をする人間も同じです。人を嘲る気持ちがあるから他人に腹を立てるのです。
他人の運転に腹が立ったからといって、自分はもっとひどい運転をしているのですから、言い訳にもならず、全く話になりません。
このように、人間の行動の背景には、その人の弱みやコンプレックスが少なからず反映されたものが現れた結果とも言えるわけです。
他人の言動に腹が立つのは、自分自身も同じような感覚を持っているからなのです。
他人を嘲る気持ちがあるということは、他人から馬鹿にされたくないという気持ちが強く、自信のなさの現れかもしれません。
他人を罵ったり、馬鹿にするようなマネは、やめた方がよさそうですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を実践している人や、SDGsの目標を掲げている個人や団体を批判したり、馬鹿にしたりする人が、ネットやSNSを中心に大勢存在します。
SDGsのことを何も知らず、何の活動もしていない人々が、未来の地球や人類のために熱心に活動している人たちを馬鹿にしているのですから、本当に腹立たしい限りです。
しかし、SDGsの活動をしている人と、それを馬鹿にしている人と、どちらが賢明で、どちらが幸福で、どちらが愛情に満ち溢れているのか、考えてみましょう。
考えるまでもなく、自ずと答えは簡単に導かれるはずです。
私たちは、自分たちの信念を信じ、未来の地球と人類のために活動を継続していきましょう。