名言集

もし愚者にして愚かなりと知らば賢者なり。 愚者にして賢者と思える者は愚者。

もし愚者にして愚かなりと知らば、すなわち賢者なり。
愚者にして賢者と思える者こそ、愚者というべし。by「法句経」より

あなたは、自分自身を賢者だと思っていますか? それとも・・・。

見出しの言葉は、仏教の入門書としても知られるインドの経典「法句経(ほっくきょう)」の中の言葉です。
この言葉の意味は、「愚者であっても自分のことを愚者であると自覚している者は、実は賢者である。愚者でありながら自分を賢者だと思い込んでいる者こそ、まさしく愚者である」という意味の教訓です。

日常生活の中で、自分自身のことを賢者なのか愚者なのかと見つめ直すことはあまりないかもしれません。
しかし、他人の言動を見て、「あの人は馬鹿なことをやっている」とか、「あの人の行動は素晴らしい」などと心の中で勝手に評価することは人間誰でも経験していることと思います。
潜在意識の中では、「あの人は自分よりも賢いor愚かだ」と勝手に判断することがあるのです。

自分自身がどのような人間か、自分が何をするべきかを見つめ直すことができる人は、愚者ではなく賢者と言えるのではないでしょうか。
反対に、自分が何をやるべきかを考えずに、「今やらなくてもいいや」などと何も行動しない人こそ愚者であるとも言えるのです。
他人の悪口や評価ばかりしている人も、賢者とは言い難いですね。
他人の言動ばかりを気にして、自分が何をやるべきかを分かっていないわけですから・・・。
自分は愚者であるという謙虚な気持ちを持つことが、賢者としての第一歩なのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を立て、行動を実践している人は賢者であると思います。
地球や人類の未来を憂い、改善しようと自覚して行動しているのですから、愚者であろうはずがありません。
しかし、このような人々やSDGsの目標そのものを批判し、反対している人も少なからずいます。
地球や人類の未来を改善しようとしている人を批判する人が賢者と言えるでしょうか?
世界中で巻き起こっておるグローバルな課題を改善しようという目標であるSDGsそのものを批判する人が賢者と言えるでしょうか?
私たちに今、問われているのです。

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