虚栄心の強い人は、他人を必要とし、他人の中に、自分自身が自分について抱きたいと思う意見の確認を求めるのである。
by ホセ・オルテガ・イ・ガセット
あなたは虚栄心が強い人ですか?
見出しの言葉は、スペインの哲学者 ホセ・オルテガ・イ・ガセットが虚栄心について述べた言葉です。
虚栄心の強い人は、他人に認められたいという気持ちが強すぎる人であると述べた深いメッセージですね。
虚栄心とは、自分のことを実際以上によく見せようとする気持ちのことで、いわゆる見栄を張る気持ちのことです。
自分のことをより良く見せようとする気持ちは、人間であれば誰もが持っている感情ではありますが、その気持ちがあまりにも強すぎてしまうと、生きていくのに多くの弊害が生じてしまうかもしれませんので、気をつけましょう。
虚栄心が強いということは、常に他人の目を気にしているということになります。
無人島に一人で暮らしていれば、見栄を張る必要なんてないわけですから。
自分を良く見られたいという感情は、他人の気持ちを無理矢理にでも変えてしまおうとする行為であり、とても愚かな行為であることに気付きましょう。
それに、自分自身について、他人にどう見られているのか、いちいち他人に意見を求める必要などないのです。
虚栄心を張るために、例えば、無理に高価なものを身に付けたり、購入したりするわけですから、賢い人間とは言えないのは当然のことです。
それに、高価なものを持っていたとしても、それだけでその人の人間としての価値が上がるわけではないことに気付きましょう。
また、能力がないのに、さも能力があるかのように振る舞うことも虚栄心と言えるわけですが、現実にはそれは嘘であることから、いずれはバレてしまうものです。
たとえ虚栄心を張ったとしても、周りの人たちには既にお見通しであることがほとんどであり、心の中では軽蔑されているかもしれません。
虚栄心を張ることがいかにバカげているかを知り、決して見栄を張ることのないように生きていきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、虚栄心を張るようなことは絶対にやめましょう。
SDGsの活動をしているからといって、人に自慢するようなことではありませんし、活動していない人を批判する権利もないのです。
それに、他人の目を気にしすぎることが虚栄心のきっかけだとすれば、SDGsの活動も同じであり、他人の意見を気にする必要なんてないのです。
私たちは、自分たちの信念に基づいて、自分たちのペースで、ゴールに向かって突き進んでいけば良いのですから、虚栄心など無用であることを理解し、今後も活動を継続していきましょう。