「自分」と「会社」のやりたいことは違う。多くの人の場合、違って当然だ。
by 山田ズーニー
あなたは会社でどんな仕事をしていますか?
タイトルの言葉は、作家で教育者としても活躍している山田ズーニー氏の言葉です。
自分と会社とはやりたいことが違うのは当然のことなので、どう向き合うかが大切だと述べた深いメッセージですね。
私たちは大人になれば、社会人として仕事をするわけですが、自分を犠牲にしてまで会社に尽くそうと考えて仕事をしている人も多いことと思います。
自分が会社を経営している場合であっても、会社員として雇用されているにしても、いずれにしても会社のために尽くそうと考えている人は多いようです。
例えば、多忙な時期になれば、夜遅くまで残業したり、休日返上で仕事をすることがあると思います。
また、会社から自分の苦手な仕事や嫌な仕事を頼まれても、断ることなどできるはずもなく、一生懸命に仕事に取り組むはずです。
自分は会社で仕事をしているのだから、会社に尽くすのは当然のことだと思うのも自然なことであり、決して間違った考えではありません。
ただし、自分と会社とは、やりたいことが違うということは意識しておいたほうがいいと思います。
会社には会社としての目標や使命があります。
会社は、多くの従業員を雇用するために、利益を上げなければなりませんし、地域、社会のための使命もあります。
そして、自分自身にも目標や使命があると思いますが、会社のそれとは違うはずです。
家族を大切にしたいとか、趣味や旅行を楽しみたいとか、仕事とは無関係のことを考えながら仕事をしている人も多いでしょうし、「仕事で社会貢献したい」という気持ちがあったとしても、会社の目標とは違うかもしれません。
もちろん、会社と自分のやりたいこと、意識が違うことを悪いと言っているのではありません。
違うのが当たり前で、むしろそれが自然なことだということを意識すべきだということなのです。
したがって、たとえ仕事で苦しむことがあっても、「自分は会社のために頑張っているのだ」と思うことで、気持ちが少し楽になれることもあるということです。
仕事で嫌なことがあっても、「自分はダメな人間だ」と自分を責めるのではなく、会社のために頑張っていると思えれば、むしろ頑張っている自分と向き合い、元気になれることもあると思います。
会社で働いている以上、会社のために自分を犠牲にしたり、無理をしてしまったり、嫌な思いをすることもあるかもしれませんが、それは会社と自分とはやりたいことも目標も違うのだから、ごく自然なことで当然のことだと思うようにしてください。
それが自分の生き方を見つめ直すきっかけになるかもしれませんよ。
