苦しい時は今幸せの種をまいていると思うがよい。実はそうして堪えている時こそが幸せのただ中なのだ。
by 横田南嶺
あなたは今、苦しい状況ですか?
見出しの言葉は、僧侶で著作家でもある横田南嶺氏の言葉です。
苦しいときこそ、今、幸せの種をまいていると思うことが良い生き方だと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、生きていれば、いろんな出来事が起こりますよね。
事故や災害に見舞われてしまうこともあれば、大切な人との別れや死など、悲しい出来事や不幸なことが起きてしまうこともあるでしょう。
そんな苦しい状況に陥ったとき、私たちは、「なぜこんなつらい目に遭うのだろう」とか「なぜ自分だけが不幸なんだろう」などと、落ち込み、一層苦しい思いになってしまうこともあります。
僧侶で著作家でもある横田南嶺氏は、こんな苦しい状況のときこそ、それは幸せの種をまいているときなのだと述べています。
今、苦しい状況にあるということは、この状況を乗り越えようとしている状況にある時期だとも言えるわけで、すなわち、幸せの種をまいているのと同じ状況だということです。
例えば、人が深い水の中で溺れてしまったとき、必死で何かつかまる物がないかを探し、もがいたり、岸に向かって泳ごうとしたりして、何とかこの苦しみから脱しようとしますよね。
つまり、人が苦しいとき、この苦しい状況を維持しようとは誰も思わないのです。
苦しみから脱しようと必死になって行動するのが人間の性(さが)と言えるわけです。
そうすると、いつか苦しい状況から抜け出すことができ、幸せへとつながるというわけです。
つまり、苦しい状況が長く続くことはなく、苦しみの後には幸せが待っているのです。
もしもあなたが今、苦しい状況にあるとしたら、それは幸せの種をまいているときだと思うようにしてください。
この苦しい状況を耐えれば、きっと幸せなことが待っていると思えれば、心が少し癒やされ、苦しみに耐えることができるのではないでしょうか?
苦しいことが永遠に続くなんてことはありえないことで、いつか必ず楽になれますし、幸せになれるときが来ます。
その繰り返しが人生と言えます。
そのうち、苦しい状況になったときに、「これは幸せの種だ」と自然に思えるようになり、むしろ苦しみを楽しめるようになる人も現に存在するのです。
幸福なことも不幸なことも起きるのが人生です。
それが自然なことと理解し、人生を楽しんで生きていきましょう。
