疲れた人は、しばし路傍の草に腰を下ろして、道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。
by イワン・ツルゲーネフ
あなたは疲れたときでも、無理にあせって急ごうとしていませんか?
見出しの言葉は、ロシアの小説家 イワン・ツルゲーネフの言葉です。
もしも疲れたときには、無理にあせって動こうとするのではなく、ゆっくりと腰を下ろして、道行く人を眺めるくらいの余裕を持ってほしいと述べた深いメッセージですね。
私たちが人生の中で、何かに夢中になったり、必死に走り続けていると、心身ともに疲れ果ててしまうことがあります。
そんなとき、他の人が頑張っているのに、自分だけ休むわけにはいかないと思い、無理をして、もっと頑張ってしまうことがあります。
「他の人に遅れをとってはいけない」とか「自分だけ休むなんてダメだ」と心で葛藤して、必死になって頑張ってしまうことがあるかもしれません。
ロシアの小説家 ツルゲーネフは、自分が疲れたときには、遠慮せずに休んで、他の人を眺めるくらいの心の余裕を持ちなさいと述べています。
疲れを感じるということは、「あなたはもう休みなさい」というサインなのです。
疲れているのに、無理してそれを続けてしまえば、身体だけではなく心まで壊れてしまうかもしれません。
それに、あなたが休んだからといって、それを咎める人なんていませんし、他の人も休みたいと思っているかもしれません。
たとえ他の人と体力の差があったとしても、あなたが疲れているのだから、他の人も疲れている可能性が高いわけです。
疲れてしまったときは、他の人のことは気にせずに、休むくらいの心の余裕を持ちたいものです。
あなたが少し休んだくらいで、他の人と大きく差が広がったり、遅れをとるなんてことはありません。
同じ人間なのですから、一生懸命に働けば疲れるのは当たり前ですし、集中力や体力が永遠に続くなんてことはありえません。
もしも可能ならば、休みを取りながら、周りの人をよく観察してみてください。
あなたと同じように疲れているはずですし、時間が経てば誰もが休みをとるはずです。
そして、他の人から遅れを取ったり、差が広がるなんてこともないのです。
あなたが休んだからといって、周りの人たちがそんなに遠くへ行くわけではないことに気づくはずです。
身体や心が疲れるのは、休みをとりなさいというサインです。
周りの人のことばかり気にしすぎて、無理をしないようにしてください。
