悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ。
by ハンス・セリエ
あなたは、いつまでも泣いていませんか?
タイトルの言葉は、ハンガリー系カナダ人の生理学者 ハンス・セリエの言葉です。
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、人生の中で悲しい思いをしたり、つらい出来事があると泣いてしまうことがあります。
人は悲しいとか、つらいという思いをするから泣くのだと思われがちですが、ハンス・セリエは泣くから悲しいのだと、まるで反対のことを述べています。
これを読んでいる読者の中には、異論がある人が多いことと思います。
なぜなら、人は悲しいという感情があるから泣くのであって、悲しいことがなければ泣くことはないからです。
泣いてしまうきっかけは、当然のことながら、ある出来事が起こったからだと推察できますが、泣くという行動は、自分が泣こうと決意したからに他ならないのです。
例えば、自分はそんなに悲しくないのに、周りの人みんなが泣いている姿を見ると、自分も一緒に泣いてしまうことがありますよね。
それは、この場では自分も泣いた方がいいと心で決めたから泣いてしまうのです。
つまり、意識して泣いているというわけです。
もちろん、生きていれば、悲しい出来事が起きて、つい無意識に泣いてしまうことがあるわけですが、「泣くのはもうやめよう、笑った方がいい」と決意すれば、たいていの人は泣くのをやめることができるはずです。
いつまでもクヨクヨして、泣いている人がいるとすれば、その人は悲しいから泣いているのではなく、自分が泣きたくて泣いているのです。
泣くことだけではありません。
怒ったり、楽しんだり、喜んだりすることも、自分が意識すればたいていの人ならそのとおりに、自分がコントロールできるのです。
私たちは、自分の行動によって、感情をコントロールできるはずです。
怒ったり、笑ったり、泣いたりするのは、自分がそうしたいと思っているからそんな行動をとるのです。
自分の感情をコントロールするのは、自分の意識であるということを常に意識しながら今後も生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分の感情を自分自身でコントロールするようにしてください。
活動を通じて、悲しいことやつらいことが起きるかもしれませんが、泣くかどうかはあなたの心次第です。
泣きたいのであれば、泣いてもかまいませんが、泣いたところで何の解決にもならないことだけは覚えておいてください。
私たちは、未来の地球と人類のために、できれば明るい未来を信じて、明るい気持ちで、明るい表情で活動を続けていきたいものですね。