不愉快な思考も感情も、別に自分の敵ではない。それらと闘って打ちのめさねばと思う必要はない。
by トッド・カシュダン
あなたは、不愉快な思考や感情と闘ってはいませんか?
見出しの言葉は、アメリカの心理学者 トッド・カシュダンの言葉です。
私たちが不愉快な思考や感情に陥ったとき、それらを敵とみなして打ちのめそうと思う必要はないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、不愉快な思考に陥ったり、不愉快な感情になってしまうことがあります。
例えば、誰かから理不尽な言葉を浴びせられたり、傷つけられるようことをされることがあります。
そんなとき、相手に対して怒りを覚えたり、悲しくて悔しくて、自分自身が落ち込んでしまうことがあります。
私たちはこんな不愉快な感情になったとき、そんな感情と闘って、打ちのめしてやろうと考えてしまうことがあるかもしれません。
アメリカの心理学者 トッド・カシュダンは、たとえ不愉快な思考や感情になったとしても、それらと闘って打ちのめそうなんて、考える必要はないのだと述べています。
もしも、感情に打ち勝とうとすれば、怒りや苦しみを爆発させたり、反対に相手を傷つけてしまうこともあり得るからです。
また、自分の感情をダメなことだと思い込み、無理に明るく振る舞ったり、逆に自分自身を責めるようなこともする必要はないのです。
不愉快な思考や感情は、自分に起きた自然現象のようなものだと捉えればよいのです。
だから、マイナスな感情になったことも、自然なことであり、自分自身を責めることもなければ、そんな感情と闘おうとする必要もないのです。
まるでどこからか流れてきた音楽のようなものだとして、軽く受け流すような気持ちになることが必要です。
自分の感情と常に闘っていては、自分自身が疲れてしまいますし、心が持ちません。
ネガティブな感情になってしまうことを悪いものだと決めつけるのではなく、「単にそこにあるもの」だとして、気にしない存在と扱えばよいのです。
私たちも普段の生活の中で、自分の周りにある全ての人やモノに気を配っているわけではないはずです。
強く気にしていることもあれば、全く気にならないこともあるはずです。
自分の中にある感情も、同じように思えばよいのです。
ネガティブな感情もポジティブな感情も、自分の中で起きた自然現象です。
あまり深刻に受け止めることなく、「そこのあるもの」として扱うことも必要だということを忘れないようにしましょう。
