自分たちの感覚を満足させるためには、必要以上のもの、過剰なものはいらない。むしろ邪魔になる。
by 名越康文
あなたは不要なもの、使わないものをたくさん持っていませんか?
見出しの言葉は、精神科医の名越康文先生の言葉です。
私たちが満足するためには、必要以上のものは要らないのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人間が満足するときってどんなときでしょうか。
例えば、努力してきたことが報われたとき、自分の思いどおりに事が運んでいるときなど、人それぞれいろいろあると思われます。
自分が満足している状況のときを想像してみてください。
今が満足している状態であれば、今の自分を見つめてみてください。
自分の周りには何がありますか?
本当に大切なものはあるかもしれませんが、必要以上のものはないはずです。
使わないものや、不要なものであふれている状況を想像できないはずなのです。
人間は、モノをたくさん持っているから満足するわけではないのです。
人間には所有欲があるので、欲しかったものが手に入れば、一時的な満足感は得られるかもしれませんが、例えばそれが不要なもの、使わないものであれば、単に邪魔になるだけなのです。
その分、部屋が狭くなり、あなたの使えるスペースが減ってしまうのですから、邪魔な存在となってしまうというわけです。
満足感や幸福感というのは、モノをたくさん持っているから得られるものではないのです。
もちろん、それはお金にも言えることで、お金持ちだから幸福だとか、満足になれるわけではありません。
本当に大切なものを手に入れられれば、満足するかもしれませんが、余計なものは邪魔になるのみならず、不満や不幸への道標になる恐れすらあります。
あなたはどんなときに満足しますか?
それは決して物欲だけでは得られないものなのです。覚えておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、モノを集めたり、余計なモノを手に入れる必要はありません。
もっと言えば、健康な体さえあれば出来ることと言えます。
もちろん、SDGsの活動をするために、もっとお金を集めようとか、もっと稼がなければと考える必要もないのです。
今できることをできる範囲で、自分のペースで実践すれば良いのです。
欲を出して、無理を重ねれば、そのうちモチベーションが下がってしまい、途中でやめてしまうことにもなりかねません。
必要以上のものを求めようとせず、自分のペースで地道に活動を継続していってください。
それがやがて、大きな成果へとつながっていくのですから。