良いことは、悪いことと共に受け入れなければならない。
by イギリスのことわざ
あなたは、長所ばかり、または短所ばかりを見ていませんか?
タイトルの言葉は、イギリスに伝わることわざです。
何事も良い面と悪い面の両方を受け入れなければならないという教訓を述べた深い言葉ですね。
私たちの人生、何をするにしても、良い面だけを見たり、悪い面だけを見てしまうことがありますよね。
例えば、裕福になってお金をたくさん稼ぐことは良いことだと思われがちですが、悪いこともたくさんあることはあまり問題視されません。
お金持ちになった途端、悪い人間が近づいてきて、あなたのお金を狙ってくることが多くなるのは、あまり知られていません。
また、お金持ちになったことで、その使い道に悩まされたり、心が大きくなって、性格まで変わってしまう人もいます。
宝くじの高額当選者が、その後の人生で不幸のどん底に落ちてしまったというのは、よくある話です。
「自分はそうはならない」と思っていても、現実には、精神的におかしくなってしまうというのは真実のようです。
お金だけに限らず、何をするにしても、どんなに良いことをしようとしても、必ず悪い面というのはついて回るものだということは、意識しておいたほうがいいでしょう。
人に親切にすることは良いことだと思われがちですが、人によっては余計なおせっかいだと思われることもありますし、迷惑に感じる人もいるかもしれません。
自分では良いことをしていると思っていても、他人はそう思っていないことも多々あることは忘れないようにしましょう。
何をするにしても、全てが良いこと、全てが悪いことというものは存在しません。
長所も短所も両方存在するものだという意識を持ち、取り組んでいきましょう。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人は、自分たちが全て良い活動をしているのだと思いながら、行動していることと思いますが、悪い面も必ずあることを意識しましょう。
例えば、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に基づき、女性の活動やジェンダーの人々に対する啓発活動をしている人がいるわけですが、この活動が返って女性の心を傷つけたり、ジェンダーの人々を苦しめることもあることは理解したほうが良いのです。
また、場合によっては、女性のことばかりを優先させて、男性の人権を侵害するようなこともありえます。
つまり、何をするにしても、良い面と悪い面、裏と表があるということです。
自分たちは絶対に良いことをしているという意識は、ときには相手に過信や慢心と受け取られてしまうことがあることは、決して忘れないようにしましょう。
