未完成の自覚を持って、絶えず努力してゆくところに青春がある。たとい若くても、自己満足におちいっているなら、その人は老人に等しい。
by 亀井勝一郎(かめいかついちろう)
あなたは、今の自分に満足していませんか?
見出しの言葉は、昭和に活躍した文芸評論家 亀井勝一郎の言葉です。
自己満足になることなく、常に未完成だという自覚を持って努力している人こそ、青春なのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは子供の頃から、また大人になっても、常に努力しろと言われ続けながら生きているわけですが、努力とは、夢や目標が実現するまで頑張ることだと思われがちです。
夢や目標が達成することを願い、頑張り続けることを、私たちは努力と呼ぶわけですが、文芸評論家の亀井勝一郎は、少しニュアンスが異なることを述べています。
それは、「未完成の自覚を持って、絶えず努力することだ」と述べているのです。
夢や目標が達成してしまえば、それで終わりではないはずだからです。
例えば、「将来、医師になりたい」という夢があるとします。
そのため、一生懸命に努力し、大学に進学し、勉学に励み、医師国家試験に合格できたとしても、それで終わりではありませんよね。
そこから先、医師としての長い道のりが待っており、ますます努力を続けて、立派な医師へと成長していかなければならないわけです。
「医師になれたから自分は満足だ」と努力をやめてしまったとしたら、そんな人は医師として活躍することなどできないわけです。
常に、「自分はまだまだ未完成だ」という自覚を持ち続けながら、医師になってからも勉学に励み、常に自身をブラッシュアップし続けていくことが青春であり、人生そのものだと言えるのです。
人間は満足したら終わりなのです。その後、何も努力しなくなるからです。
もちろん年齢なんて関係ありません。若くても自己満足してしまったら、老人と同じなのです。
歳を取っても、常に努力し続けている人は青春そのものなのです。
「自分はまだまだ未完成だ」とか「まだまだ成長できる」と考え、常に成長していこうとする気持ちこそ大事なのです。
自己満足に陥らない生き方を常に意識しながら、今後も人生を楽しみたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動も、目標達成に向けて行動していくわけですから、ゴール(目標達成)があるわけですが、もしも目標達成を果たせたとしても、それで終わりではないのです。
目標達成を果たせたと思い、自己満足してしまったら、その後は全く行動をやめてしまうことになります。
もしも目標達成したのであれば、次のステップ、または別のフェーズへと進んでいくようにしてください。
地球と人類の未来は、これからも続いていくわけですし、あなた自身の人生もこれから先も長いわけですから、それで行動をやめないようにしてください。
せっかくSDGsに関心を持ち、行動をしてきたわけですから、これから先も継続していこうとする気持ちを忘れないようにしてください。