不幸を克服するよりも幸せを上手に扱う方が難しい。
by幸田文「小説 しあわせぼけ」より
あなたは、幸せになりたいですか? それは本心ですか?
タイトルの言葉は、小説家 幸田文の小説「しあわせぼけ」の中の一節です。
「あなたは幸せになりたいですか?」と聞かれたら、人は全員「もちろんです。」と答えるでしょう。
でも現実は、幸せではないと思っている人が多いのはなぜでしょうか?
幸せを自ら捨てる人がいるのはなぜでしょうか?
本当に幸せを願っているのでしょうか?
幸せを願うのは当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、本当にそう思っているのか疑問に思うような生き方をしている人がほとんどなのが現実です。
アドラーは言っています。幸せを願っているのにそうならないのは、実はそうなることを恐れているからだと。
自分の夢を志半ばで諦めた人は、なぜ諦めたのか? 実は本心ではそうなることを恐れていたからかもしれません。恋人と別れた理由も何かを恐れていたからかもしれません。
罪を犯せば不幸になるとわかっているのに、罪を犯す人がいるのはなぜでしょうか。
口では幸せになりたいと言っていても、潜在意識の中で幸せになりたくないと思っている人も少なからずいるのです。
幸せをつかむことだけが人生ではありません。不幸を楽しんでいる人も少なくないのかもしれません。
生き方なんて人それぞれ。幸福も不幸も自分次第ということでしょうか。