世の中に退屈ほど我慢の出来にくいものはない。何か活気を刺激する事件がないと生きているのがつらいものだ。
by夏目漱石「吾輩は猫である」より
あなたは毎日、退屈な日々を過ごしていませんか?
見出しの言葉は、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」の中の一節です。
世の中で「退屈」ほどつらいものはないと言います。
「退屈」、つまり何もすることがないということです。
人は、自分の好きなことや面白いと思うことをやっているとき、最も幸せを感じます。
反対に自分の不得意なことや、つまらないと思っていること、ちょっとつらいなと思っていることをやっているときはどうでしょうか? 「幸せ」とは言えないまでも、そのことに夢中でやっている間は、それほど不幸とは感じていないのではないでしょうか。
人間にとって最もつらいのは、何もやることがない退屈という時間なのです。
退屈な時間というのは、誰にも頼りにされず、誰にも喜ばれず、誰も幸せになっていないからです。
たとえつまらないと思える仕事であっても、誰かに頼りにされ、誰かに喜ばれ、誰かを幸せにしているのですから、「退屈」よりもずっと気分が良いはずです。
時間というのは有限です。「退屈」な時間ほど無駄なものはないということを意識して生きていきましょう。