偉人、著名人

足もとに目を落とせば、自分が背後から強い光に照らされていることに気がつく。

たとえば、足もとに目を落としたとき、そこにくっきりした濃い黒い影がのびていれば、自分が背後から強い光に照らされていることに気がつくでしょう。上を見ることだけが光を探す手段ではないのです。
by五木寛之

あなたは、前向きになろうと上ばかりを見ていませんか?

見出しの言葉は、作家の五木寛之氏の名言です。
孤独や悲しみに打ちひしがれているときに、勇気を与えてくれる力強い名言ですね。

私たちが、つらい出来事や悲しみに遭ったとき、人はよく、「前向きにプラス思考で生きなさい」とか「明るく笑顔になりなさい」と言います。
前向き、プラス思考、明るい笑顔、どれも正しくて、とても大切な心構えであることは間違いありません。
坂本九の歌ではありませんが、「上を向いて歩こう」と生きていくのは人として大事な心構えです。

しかし、そんな事はわかっていても、人はいつもそんなふうに元気ハツラツでいられるわけではありません。
人間の心はそんな単純なものではなく、弱くて脆いものです。
本当につらく悲しい出来事に遭ったら、人は落ち込んで、何日も一人で泣いて、悲しみを引きずってしまうこともあるのは仕方のないことです。

人は悲しみに打ちひしがれると、自然と下を向き、うつむいてしまいます。
下を向いて見えた視線の先には何があるでしょうか。
きっと自分の影が見えるはずです。
自分の影が見えるということは、自分はこの世に生きている、存在しているという証です。
そして、自分の背後から光に照らされていることを示しているのです。

自分はこの世に存在しており、光に照らされて生きているということを改めて思い知らされるというわけです。
そう思えるだけで、生きていく力が湧いてきませんか?

落ち込んだとき、上を見ることも大切ですが、下を向いても光を見つけることができる。
そして、自分の存在価値を改めて客観的に見つめ直すことも、人生には大切な時間なのではないでしょうか?

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成のための行動には、さまざまな観点から広い視野で現状を見なければなりません。

人間の良い面と悪い面が見えてきたり、自分たちの活動に否定的な意見を聞かされたりすることがあるはずです。
どんな活動をするにせよ、肯定的な面と否定的な面があるのは仕方がないことですが、大切なのは、自分たちが目標に向かって何をすることがベストなのかを真剣に考え、見極めながら行動を続けていくことです。
地球と人類の未来のために、何をすべきかを常に考えながら行動を継続していきましょう。

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