私は夢のスポーツカーを見つけられなかったので、それを自分で作った。
byフェルディナント・ポルシェ
あなたは、誰かがやってくれるのを、指をくわえて待っていませんか?
タイトルの言葉は、オーストリアの自動車工学者で、ポルシェやフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツなどの名車を多数生み出した設計者 フェルディナント・ポルシェの名言です。
私たちの身の回りには便利なモノがたくさんあります。
自動車はもちろん、電話やパソコンなどの情報機器、テレビや冷蔵庫などの電化製品など、当たり前のように使っているわけですが、ほんの数十年前まではこんな便利なものはなかったわけです。
現在、なぜこんな便利なモノが社会にあふれているのか?
それは、「こんなモノがあったらいいなあ」と真剣に考えて、創り出してくれた偉大な発明家がいたからです。
「こんな便利なモノがあったらいいのに」と思っただけでは、当然のことながらそんな便利なものを生み出すことはできません。
「それじゃ、どうすれば創れるか?」を真剣に考えて、研究を開始しなければ何も生み出さないのです。
過去の偉大な発明家の人々は、とてつもない苦労や努力を重ねたに違いありません。
周りの人々から馬鹿にされたり、離れていったりされたこともあったはずです。
何しろ、世の中にないものを創ろうとしているのですから、周りから変人扱いされても仕方ありません。
世界で初めて有人飛行を成功させたあのライト兄弟は、周りの人々から「あの兄弟には近づくな」と狂人扱いされていたそうです。
時に偉大な発明家は、周りの人々の嘲笑の目にも耐えながら、日々研鑽を重ねなければならなかったわけです。
私たちは、そんな偉大な発明家たちに感謝しなければいけませんね。
SDGsの目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
現代社会では、さまざまなインフラ整備や技術革新によって、ますます便利な世の中になっておりますが、貧困やテロなどの影響で、そんな便利な技術を享受できない人々も世界中には数多く存在するのも事実です。
便利なモノを発明することも大切ですが、私たちにできることは何かを真剣に考えることも大切です。
「誰かがやってくれるから自分はやらなくてもいい」という考えでは、何も生み出さないし、誰も救えないのです。
「他の誰か」ではなく、「自分」が率先して取り組むという姿勢が世の中を動かすということを心得ておきましょう。