悲観的になるのは、自分のことばかり考えているからだ。
by斎藤茂太
あなたはいつも悲観的なことばかり考えていませんか?
タイトルの言葉は、精神科医で随筆家の斎藤茂太氏の名言です。
私たちの周りには、さまざまな人々がおり、人間性も千差万別です。
楽観主義者でいつも「何とかなるさ」と不安なんてないように行動する人もいれば、いつも不安そうに、「失敗したらどうしよう」とか「嫌われたらどうしよう」などと悲観的に考えてしまう人もいます。
この違いは何でしょう。
斎藤茂太先生は、悲観的な人は、自分のことばかり考えている自己中心的なエゴイストだと述べています。
反対に、他人への思いやりにあふれ、愛情に満ちている人は悲観的ではないと言います。
悲観的な人は、「自分がひどい目にあったらどうしよう」と、自分のことを心配する気持ちがあまりにも強いため、悲観的な考え方をしてしまうのです。
確かに、「自分はどうなってもいいや」と思っている人は、悲観的にはなりません。
また、他人に対して悲観的な態度をとる人も、実は自分本意な人だと言えるのです。
なぜなら、他人に対して「どうせうまく行かないからやめなさい」とか「あなたはダメな人だ」などと悲観的な言葉を投げかける人は、相手がうまく行くことを願っていませんし、相手を批判することで自分が上に立ちたいという欲望の現れなのです。
つまり、自分本位でエゴイストだということです。
人間は誰しも悲観的になることはありますし、決して聖人君子ではありません。
しかし、あまりにも悲観的な感情や言動が多い人は、自分本位でエゴイストの傾向が強い人かもしれません。
今後の付き合い方を考えた方がいいと思われます。
心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成に向けて、あなたがもし、悲観的な気持ちになっているとしたら、少し冷静になって、その気持ちが自分本位なエゴイズムではないかを考えてみてください。
目標そのものに懐疑的な気持ちを持っていたり、本当はやりたくないのに、周りの人に合わせてイヤイヤやっているだけなのかもしれません。
SDGsは、あなた自身のために行動するのではなく、未来の地球、人類のための行動です。
そのことを忘れずに、自分は何をすべきか、何ができるかを真剣に考えてみてください。