恋愛と同じく、忠誠も胃袋によって左右されることがしばしばある。
byシュテファン・ツヴァイク
あなたは満腹感を得ることによって、感情をコントロールされていませんか?
タイトルの言葉は、オーストリアの作家で評論家でもあったシュテファン・ツヴァイクの名言です。
人間は飢えを満たされることによって、気持ちが変わってしまうという人間の弱さを述べた深い名言ですね。
今回、紹介するのは飢えに関する名言です。
現在の日本では、食糧を与えてくれる人に恋愛したり、忠誠を尽くすような人はいないと思いますが、世界を見渡してみると、日々の食糧に苦しんでいる人々がたくさんいます。
人間は食べ物がなければ生きていけないわけですから、飢えに苦しんでいる人から見たら、食べ物を与えてくれる人がまるで神様のように映るのかもしれません。
もしそうだとすると、そんな人間関係が正常なはずがありません。
お金や食糧をたくさん持っている権力者は、貧しい人々をいいようにこき使うことができるということになりかねないからです。
飢餓の問題は、生命や健康を害する恐れがあるのみならず、こういった人権問題にもつながる恐れがあるわけです。
だからこそ、一刻も早い解決が望まれるということなのです。
SDGsの目標2は、「飢餓をゼロに」という目標が掲げられています。
日本で暮らしていると、飢餓には無縁だと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
日本では、食糧自給率が低く、食料品の6割以上を海外から輸入しています。
今は、食糧不足の状況ではありませんが、もしも世界中が気候変動等の理由で食糧不足になったら、海外から食糧を輸入できる保証はどこにもありません。
また、日本を含む先進国では、フードロスが社会問題になっています。
まだ食べられる状態の食料品が大量に捨てられているのです。
これは、飲食店や食料品を扱う店のみならず、家庭生活においても見られます。
もしも日本における廃棄される食料品の総量を計算すると、世界中の飢えに苦しんでいる人々を救えるとさえ言われているのです。
日本においても、飢餓は全く無縁ではないのです。
私たちに何ができるのか、何をすべきかのか真剣に考えてみましょう。