障がいは不便です。でも不幸ではありません。
byヘレン・ケラー
あなたは障がい者をどんな目で見ていますか?
タイトルの言葉は、アメリカの社会福祉活動家 ヘレン・ケラーの名言です。
盲聾唖者として強く生きたのみならず、数多くの社会福祉活動に貢献した彼女の力強い深い名言ですね。
私たち健常者は、障がいを持つ人を街で見かけたり、報道等で目にすると、「大変だなあ」とか「かわいそうに」などと憐れみの目で見ることがあります。
障がい者の方は、健常者と比べるとどうしても行動が制限されますし、誰かのサポートが必要なことも多いので、そのような憐れみの気持ちを持ってしまうのも仕方がないことかもしれません。
しかし、障がい者の方は、健常者と比べて不便な生活を強いられてはいるものの、不幸だと決めつけてしまうのはあまりにも浅はかです。
不便イコール不幸ではないのです。
例えば、パラリンピックに出場するような選手は、普通の健常者よりも体力が勝っており、その姿を見ると生き生きと輝いており、とても障がいを持っている人とは思えません。
また、目の不自由な人は、聴力が健常者よりも優れており、繊細な音を聞き分けられると言います。
それに目や耳が不自由な人であっても、ピアノ演奏や作曲の才能がある人もいます。
つまり、障害のある人の中には、健常者よりも繊細で、人並みはずれた稀有な能力を持っている人も数多くいるのです。
また、障がい者の方は、誰かのサポートが必要になる機会が多いことから、人に対する思いやりや感謝の気持ちが人並み以上に強い人が多いのも事実です。
このようなことから、障がい者を不幸だと決めつけてしまうのはあまりにも浅はかであり、障がい者に対する理解がないものと言わざるを得ません。
他人のことをどうのこうのと勝手に決めつけることこそ失礼なことなのかもしれませんね。
SDGsにも障がい者に関する目標が掲げられています。
目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標10「人や国の不平等をなくそう」などです。
持続可能な社会の実現のためには、健常者のみならず障がいを持つ方々にとっても、暮らしやすく差別のない平等な社会でなければなりません。
どんな立場の人であろうと、優しさと愛情を持って助け合って共生できる世の中こそ、豊かで幸福な社会と言えます。
そのためには、私たちも常に思いやりの気持ちを常に意識し、すべての人が幸せになれるように努力することが求められるのです。