年老いた者が賢いとは限らず、年長者が正しいことを悟るとは限らない。
by旧約聖書「ヨブ記」より
あなたは年長者の言うことを信用していますか?
タイトルの言葉は、旧約聖書のヨブ記に記されている言葉の一節です。
人生経験の長い人が、必ずしも賢いわけではないと述べた深い名言ですね。
私たちは、人生の中でいろんな人との出会いや別れを繰り返していきます。
出会う人は、老若男女さまざまであり、どんな人と出会うかは楽しみでもありますし、人との出会いによって自分の人生が変わることもしょっちゅうあります。
出会う人の中には、当然のことながら自分よりも年長者もいるわけですが、年長者は人生経験も長いので、自分よりも賢い人だと思われがちですが、そうとは限りません。
友人関係にしろ、上司と部下の関係にしろ、先生と生徒の関係にしろ、年長者の言うことが常に正しい、もしくは賢いとは限らないのです。
もしかしたら、親子関係であっても、親の言うことが常に正しいとは限らないのです。
年長者だから、人生経験が長いからといって、知識が豊富だとは限りませんし、苦労しているとは限りません。
若い人の方が知識も豊富で、苦労を重ねている場合だって少なくないはずです。
人生経験を重ねた、いい歳をした人間が犯罪を犯すことだってあるのです。
年長者を敬う気持ちは忘れてはいけませんが、年長者だからといって、自分よりも賢く、正しいことを言っているとは限らないことを常に頭に入れておきましょう。
決して人生につまづくことのないように・・・。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの目標や行動指針についても、当然のことながら年長者の言うことが正しいとは限りません。
むしろ、若い世代の人々の方が関心が高く、正しい知識を持っている可能性が高いのです。
例えば、目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」について、男女間の不平等の実態や課題については、年長者には理解が難しいとされています。
なぜなら、年長者が社会人の頃には、女性の社会進出も未成熟でしたし、管理職になる女性の割合も低いのが当然の時代だったからであり、世代間ギャップが大きいのが実情です。
また、環境対策、廃棄物のリサイクルに関しても、21世紀に入ってから大きくクローズアップされてきた課題なので、若い人の方が関心があると思われます。
これからの時代は、年齢が若いか老いているかではなく、時代の流れに順応し、常に学習していこうとする人がどんどん活躍していく時代です。
いくつになっても、忘れずにいたいものです。