初心消えかかるのを暮らしのせいにするな。そもそもがひ弱な志にすぎなかった。by茨木のり子
あなたは、初心を忘れてはいませんか?
タイトルの言葉は、エッセイストで童話作家でもある茨木のり子氏の名言です。
初心を忘れてしまったことを、日々の暮らしや忙しさのせいにすることの愚かさを述べた深い名言ですね。
日本には、「初心忘るべからず」という素敵なことわざがありますよね。
目標や夢に向かって行動を始める際に、最初に持っていた強い決意や志を決して忘れてはならないという教訓のようなことわざです。
私たちが何かを始める際、最初のうちは「最後までやり遂げよう」という高い志と強い気持ちを持ち、やる気に満ちあふれているわけですが、やっているうちに、だんだんとモチベーションが下がってしまい、途中で諦めてしまったり、やめてしまう人もいます。
つまり、初心を忘れてしまうわけです。
なぜ初心を忘れてしまうのか?
「自分の暮らしに変化があった」とか「忙しくなった」とかいう人がいますが、それは単なる言い訳です。
初心を忘れてしまうのは、暮らしに変化があったからではなく、所詮その程度の弱い気持ちしか存在しなかったということの証なのです。
高い志があれば、たとえどんなに忙しくなろうとも、最後までやり遂げようと行動を続けるはずです。
途中でやめてしまったり、諦めてしまうのは、そもそもやる気がそんなに高くなかったということになり、暮らしや忙しさのせいにしているだけにすぎないのです。
「初心忘るべからず」
あなたは今、どんな気持ちで取り組んでいますか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を始めている人は、きっと大きな目標を掲げて、そのゴールに向かって努力を続けていることと思いますが、初心を忘れてはいないでしょうか?
SDGsの活動を始めた初期の頃は、モチベーションが高く、やる気に満ちあふれていたと思いますが、時が経つにつれて、最初の頃の高い志はだんだんと薄れていき、途中で上手くいかなくなって、やる気が失せてくることもあったのではないでしょうか?
そんなときは、初心を思い出してみてください。
私たちは、未来の地球と人類のために、少しでもより良い社会を創ろうと活動を始めたはずです。
しかも、このままの状況が続けば、将来の地球と人類は生きていくことさえままならなくなってしまうのです。
そんな危機意識をもう一度思い起こし、気持ちを切り替えて活動を継続していきましょう。