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道のありがたみを知っている者は、道のないところを歩いた者だけだ。by 大島亮吉

道のありがたみを知っている者は、道のないところを歩いた者だけだ。
by 大島亮吉

あなたは、ありがたさを感じながら生きていますか?

タイトルの言葉は、登山家の大島亮吉氏の名言です。
物事のありがたさを知っているのは、それがないことを経験した者だけだと述べた深い名言ですね。

私たちが毎日利用している道路ですが、「道路があるってありがたいなあ」と思うことって,ほとんどないですよね。
日本では当たり前のように、道路が整備されていますし、どこへ行くにも何も考えずに道路を利用しているので、道路のありがたさを感じることはありません。

しかし、登山家のように、草木に覆われているジャングルや、ゴツゴツした岩が転がっている所など、道などないようなところを登っている人にとっては、「道があるってありがたいなあ」と思うわけです。

例えば、水道の蛇口をひねれば普通に水が出てくるような日本に住んでいる私たちにとっては、水のありがたみを感じることはほとんどありません。
しかし、毎日数時間もかけて、バケツに水を汲みに行かなければ水を利用できない人々にとっては、水の大切さ、貴重さを知っているのです。
そんな人たちにとっては、水を出しっぱなしにするような行為は絶対に許せないと思うはずです。
現に、毎日安全な水を利用できない人々が世界中に22億人もいると言われています。

私たちの周りには、便利な道具やインフラがあふれていますが、決して当たり前ではないのです。
それらを享受できない人々が世界にはたくさん存在しているわけであり、私たちはたまたま日本に生まれ育ったから豊かな生活ができるわけであり、本当に感謝しなければならないのです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
前述した水の利用に関しては、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」に掲げられています。
水と同様に、トイレを利用できない人々はもっと多く、42億人以上が安全で管理されたトイレを利用できないのが現状なのです。

トイレや水、道路など、あるのが当たり前ではなく、あることそのものがありがたいことだということは決して忘れてはいけません。
モノがあることに感謝し、ない人々に対し、何ができるのか、真剣に考えていく必要があります。
それこそが、持続可能な社会を築くための第一歩なのです。

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