熱狂は常に、また必然的に熱狂せざる者に打ち勝つ。勝利を収める者は、腕力でもなく有能な武器でもなく、心情の力である。
by ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ
あなたは何かに熱狂していますか?
見出しの言葉は、ドイツの哲学者 ヨハン・ゴットリープ・フィヒテの言葉です。
熱狂している人間は誰よりも強いということを述べた深い名言ですね。
私たちは、自分の好きなことややりたいことが見つかると、そのことに熱狂し、夢中になってしまうことがあります。
私たちが何かに集中して夢中になっている時間は、他のことは忘れてしまい、そのことだけに心を奪われ、しかも楽しくて喜びに満ちあふれています。
例えば、自分がスポーツに熱狂し、夢中になって楽しんでいる間は、本当に楽しく、勝つために一生懸命に頑張っていることと思います。
そのため、熱狂していない傍観者が、もしも突然参加したとしても、負けるはずがないのです。
たとえ傍観者の方が、腕力や技術が優れていたとしても、熱狂している人物と勝負すれば、勝つ見込みはほぼないのです。
これはもちろんスポーツに限った話ではありません。
夢中になって取り組んでいる人と、全く集中していない者とでは、その取り組み方が異なり、行動や結果が全く違ったものになることは当然のことなのです。
つまり、何事も熱狂したり夢中になっている人間にはかないません。
勝負を決めるのは、心の状態であって、腕力や武器の違いではないのです。
格闘技の世界でも、腕力の強い人間が負けることはよくある話であり、強い心を持つ人間こそ、真価を発揮して、良い仕事をすることができるというものです。
仕事をする上でも、常に心構えとして意識していたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsに夢中になって取り組んでいる人は、世界中にたくさんいるわけですが、SDGsに全く関心がない人と比べると、その行動や心の状態は全く異なると言えます。
SDGsに夢中になっている人は、未来の地球や人類のことを思い、自分のため、家族のため、地域のために頑張って活動しています。
もしもその人に対し、SDGsに批判的なことを言ったとしても、全く聞く耳を持ちません。
反対に、SDGsに関心のない人にSDGsに取り組もうと提言しても、聞く耳を持たないことでしょう。
人の心情というのは、これほど異なってしまうということなのです。
SDGsの活動も、熱中しながら楽しみながら取り組めるといいですね。