漁師は漁に出られないときは網を繕う。
by 日本の格言
あなたは、何もしない無駄な時間を過ごしていませんか?
タイトルの言葉は、日本に古くから伝わる格言です。
時間には限りがあります。
無意味、無駄な時間を過ごさないようにしなさいという教訓のような深い言葉ですね。
漁師が漁に出られるのは、季節や天気に恵まれた時期だけです。
季節が合わない時期や、荒天の日には漁に出ることはできません。
漁師の仕事は船を出して漁に出ることですが、漁に出られない日には何もしていないのかと言えばそうではありませんよね。
網などの漁具の手入れや、船の手入れなど、漁に出る前の入念な準備が必要となります。
また、漁は体力勝負なので、自分の身体や精神を鍛えることも必要になります。
漁に出られないからといって、遊びほうけていたり、家で寝ていてもいいというわけではないのです。
これはもちろん、漁師に限った話ではなく、全ての人間に言えることです。
日本には、「晴耕雨読」という慣用句がありますが、晴れの日には外で仕事をし、雨の日には家で本を読むというように、無駄な時間、無意味な時間をできるだけなくすようにするべきです。
これは仕事や勉強だけではなく、例えば、何か物事に失敗したり、病気や怪我をした場合にも当てはまります。
いつまでも落ち込んでクヨクヨとしている時間も無駄な時間ですし、入院しているからといって何もせずにただ寝ているだけでは、その時間はもったいないと言えるのです。
時間は、無制限ではありません。いつか必ず終わりが来ます。
かけがえのない大切な時間を無意味な時間にしないよう、私たちは今何をすべきか、何ができるかを考えながら生きていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、うまく事が運ばなかったり、失敗することがあると思います。
また、他人から批判や反対の声が聴こえてくることもあるかもしれません。
そんなときに、落ち込んだり、相手とケンカしたりするのは賢明な人のとるべき行動ではありません。
SDGsは、自分(たち)の信念に基づいて、未来の地球と人類のために活動しているわけであり、うまく行かないことがあるのも当然ですし、他人から批判されるのも想定内です。
時間はかけがえのない限りある貴重な財産であることを強く認識し、無意味で無駄な時間をつぶすことのないように、自分のやるべきことを継続できる強い精神力を持ち続けてください。