誠実さは言葉を持たない。それは言葉にならないものである。誠実さは、その人の瞳と物腰の中に読み取ることができる。
by ムスタファ・ケマル・アタテュルク
あなたは誠実な人ですか?
見出しの言葉は、オスマン帝国の政治家で、後にトルコ共和国の初代大統領になったムスタファ・ケマル・アタチュルクの言葉です。
誠実さは言葉を持たない、言葉にならないと述べた深い名言ですね。
あなたは誠実な人とは、どんな人を思い浮かべますか?
周りの人たちから尊敬、信頼されている人だという印象を持つ人が多いことと思いますが、具体的にはどんな人でしょうか?
一般的に「誠実」とは、真面目で礼儀正しく、他人の悪口や文句を言うこともない、嘘をつかずに約束はきちんと守る人ということになります。
こんな人が、みんなから尊敬、信頼されるのは至極当然のことですね。
誠実な人というのは、当然のことながら、その人の言葉遣いにも現れますが、アタチュルク氏は、言葉よりも瞳や物腰に現れるものだと述べています。
むしろ、言葉では表せないとも述べているのです。
なぜなら、誠実さとは、言葉ではなく日常の行動によって表面化するものだからです。
言葉を発することも、私たちの行動の一つではありますが、あくまでも行動の一つです。
本当に誠実な人は、言葉ではなく、行動で示すものです。
どんなに美しい言葉を発したとしても、行動しなければ誰も信じてはくれないのです。
どんなに美しい言葉、人を喜ばせるような言葉を発したとしても、言葉だけで何も行動しなければ、その人を誠実な人とは呼べないわけです。
言葉ではなく、その人の普段の動き、物腰、瞳に現れるのが「誠実さ」ということです。
誠実な人かどうかを見極めるには、その人の普段の瞳、物腰を見ていればわかります。
言葉は嘘をつけますが、瞳や物腰は嘘をつけませんから・・・。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、行動実践そのものが重要です。
どんなに立派な、素晴らしい目標を掲げたとしても、行動が伴わなければ何にもなりません。
言葉なんて、どんなことでも表現できます。
やる気のないことでも、できないことでも、美辞麗句を並べたてることはできるわけです。
言葉で嘘をつけても、行動で嘘をつける人はいません。
素晴らしい大きな目標を掲げて何もしないのではなく、ささやかな目標を立てて行動できる人の方が、誠実で立派な人だと言えます。
「言葉ではなく行動」
常に胸に刻み込んでおきたいですね。