ことわざ

飢えた者は憤怒する人間である。by イギリスの格言

飢えた者は憤怒する人間である。
by イギリスの格言

あなたは、いつもイライラしていませんか?

タイトルの言葉は、イギリスに伝わる格言です。
「飢えた者は憤怒する」
私たちの胸に突き刺さる深いメッセージですね。

SDGsの目標2には、「飢餓をゼロに」という目標がありますが、世界には飢餓に苦しんでいる人々がたくさんいます。
「飢餓」といえば、干ばつや大雨、台風などの天変地異によって農作物の収穫量が減少するなどの危機を迎えてしまうことを思い浮かべます。
しかし、最近では、紛争やテロなど国家間の対立による輸出入規制によって食糧不足に陥ったり、難民の増加などにより、家や財産を失ってしまった人が飢餓に陥ってしまう例が跡を絶ちません。

人間は飢餓状態になると、感情的にも冷静な状態ではいられなくなり、悲しみに打ちひしがれて、憤怒状況になってしまう人も数多くいます。
食べ物さえも充分にない状況が長く続けば、冷静でいられなくなってしまうのも無理はありません。

しかし、「飢え」とは食べ物だけの問題ではありません。
例えば、愛情、信頼、尊敬という、目には見えないけれど人間が生きる上で欠かせないものが不足している場合もあります。
家族に愛されず、孤立しているような人は、愛情に飢えているともいえますし、犯罪に手を染めるような人は、周りの人からの信頼、尊敬に飢えているとも言えるわけです。

今回紹介したイギリスの格言、「飢えた者は憤怒する人間である」ということは、食べ物だけではなく、愛情や信頼など、人が生きる上でエネルギーになるようなものに飢えている人にも該当する格言と言えるでしょう。

いつもイライラしていて、不平不満を言っている人が、あなたの周りにいませんか?
あなた自身はそんな人ではありませんか?
もしも、いつもイライラしている人は、何かに飢えた人なのかもしれません。
その「飢え」を解消してあげれば、憤怒状態を抜け出すことができるかもしれませんよ。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
先述したように、SDGsの目標2は「飢餓をゼロに」です。
飢餓で苦しむ人々が多数存在する社会が、良い社会のはずがなく、一刻も早く解消しなければなりません。
飢餓の人々が存在するということは、人々の心さえも理性を失い、憎悪感情を拡大させ、ゆえに社会の混乱を招くことになるわけです。
新たな紛争の要因にもなりかねません。
飢餓の人々が大勢存在する社会が、持続可能なわけがなく、私たちにとっても決して他人事ではないのです。

飢餓をゼロにするために、私たちに何ができるのか、何をすべきなのか、真剣に考えてみましょう。

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