裏切られても裏切り返さない。誠実さこそが人々の心に触れる。
by 中村哲
あなたは、誠実な心を持ち続けていますか?
タイトルの言葉は、アフガニスタン等で人道支援活動を続けてきた医師で、現地の武装勢力によって凶弾に倒れた中村哲先生の言葉です。
たとえ裏切られても恨むのではなく、誠実さを持ち続けることの大切さを述べた深いメッセージですね。
私たち人は、誰かに裏切られてしまうことってありますよね。
特に信頼している人に裏切られてしまえば、心が深く傷つき、相手に対する憎しみ、恨みが強くなって、復讐したいという気持ちになってしまいます。
しかし、たとえ裏切られても裏切り返そうとか、復讐してやろうなどとは決して思わないでください。
人を裏切るような人は、その程度の人なのであり、関わり合いを持つ必要がありません。
あなた自身も、その人を信用できなくなるのと同じで、周りの人もその人を「人を裏切るような人だ」と思い、信用されなくなるはずです。
つまり、そのような人と付き合う必要性など全くないのです。
もしもあなたが、その人に復讐しようと何かを企んだとしたら、あなたはその人と同じレベルの人間だということになってしまいます。
相手に憎しみ、恨みを持つ気持ちは理解できますが、決して復讐しようなどとは思わないでください。
人を平気で裏切るような人が、その先、人に尊敬、信頼されるはずもなく、幸福な人生を送れるはずがないのですから、あなたは何もせずに、関わらないようにすればいいのです。
人が生きていれば、理不尽で不合理なことが起きるのは仕方ありません。
裏切りを裏切り返すような生き方はキリがありませんし、そんなことが許されれば、社会は混乱し、人々の生活も平穏に暮らせなくなってしまいます。
誠実に生きている人は、人々から信頼、尊敬を集め、必ず幸福になれるはずです。
復讐なんて、誠実な人のやる行為ではありません。
それを信じて、誠実さを常に持ち続ける人になってください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を続けていると、行動を共にしてきた仲間たちが離れていったり、途中で辞めてしまう人がいるかもしれません。
しかし、そんな人を引き戻そうとしたり、ましてや恨んだりするのはやめましょう。
SDGsは、それぞれの個人が自分の意志で行うものであり、誰かに強制されて行うものではありません。
そのため、途中でやめる人がいても仕方ないのです。
SDGsの活動をする際にも、誠実さを決して忘れてはいけません。
自分の信念に基づき、真面目に一生懸命に取り組めばよいのであり、他人の行動を気にする必要はありません。
たとえ他人が自分の意志に反する行動をしたとしても、気にする必要なんてないのです。
SDGsに限ったことではありませんが、誠実さを常に持ち続けられるような人間になりたいものですね。