後悔というのは、人生において大事な要素であって悪いことではない。全く後悔しない人生など単調すぎてつまらない。
by 杉本俊介
あなたは後悔したことがありますか?
見出しの言葉は、慶応大学准教授で倫理学を専門とする杉本俊介氏の言葉です。
後悔することは悪いことではなく、むしろ人生において大事な要素だと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、「あのとき、こうすればよかった」などと後悔することがありますよね。
一度も後悔したことがないという人は、世の中にいないかもしれませんね。
後悔するということは、過去の自分を振り返り、あのとき、「行動してしまった」もしくは「行動できなかった」ことに対し、後になって悔しい気持ちになるということです。
私たちは、できれば後悔しない人生を生きたいと思うわけですが、後悔しない人生なんて単調でつまらないと杉本氏は述べています。
後悔しないということは、全てが順調で自分の思いどおりに事が進んでいるということになりますが、それが本当に面白い人生と言えるのでしょうか。
映画やドラマの主人公が、人生すべてにおいて順調で、すべて思いどおりになるような物語だとしたら、それが面白いストーリーなのか疑問です。
好敵手がいたり、失敗したり、困難に直面するからこそ、それをどうやって乗り越えようかと苦労しながら、最後にやっとの思いで成功できるからこそ、物語が面白くなるのです。
それに、後悔するということは、あなたが一生懸命に前を向いて生きていることの証なのです。
悔しい気持ち、思いどおりに行かないもどかしい気持ちというのは、「次こそはやるぞ」とやる気と向上心を芽生えさせてくれるものです。
毎日ダラダラと、向上心もなく生きている人は、後悔なんてしないものです。
後悔とは、「悔しい」という気持ちの現われです。
この悔しさこそが、成長と向上心の原動力となるわけです。
これからの人生も、後悔することがあるかもしれませんが、決して悪いことではないのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、「あのとき、こうすればよかった」などと後悔することが、しばしばあるかもしれません。
しかし、それはあなたが一生懸命に、向上心を持って活動している証であり、決して悪い気持ちではありません。
ダラダラと参加しているだけの人が、後悔するなんてことはないのです。
ダラダラ参加している人は、どんな結果になっても「どうでもいい」わけで、後悔するなんてことはないのですから、後悔しているということは、あなたが一生懸命に誠実に行動しているということなのですから、むしろ誇りに思ってください。
一生懸命に生きている人は、もしかしたら後悔の連続なのかもしれませんね。
自信を持って、これからも活動に取り組んでください。