拒否しないからといって、合意とは限らないのだ。
by 林信江
あなたは、あいまいな態度をとることがありますか?
タイトルの言葉は、歌人 林信江氏の言葉です。
拒否をしないからといって、合意しているとは限らないと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、イエスかノーではっきりと答えることができることもあれば、あいまいな態度ではっきりと答えないこともありますよね。
特に相手からの申し出や依頼に対して、あまり乗り気ではなく、気が進まない場合、はっきりとノーと言える人は少ないかもしれません。
日本人は、相手の顔色をうかがったり、相手の機嫌を損ねたくないという気持ちが強いので、なおさらはっきりとした返事をしないことが多いようです。
そんなとき、私たちはどうすればよいのでしょうか?
相手の気持を考えて、はっきりと返事したくないという気持ちも理解できますが、人としてはっきりとノーと言える人間でありたいものです。
相手との人間関係が悪くなるのを恐れて、ノーと言えないのであれば、その程度の関係であって、いずれにしても親しい関係、信頼できるような関係にはなれません。
相手に誤解を与えないためには、相手の申し出を断りたい、拒否したいと思っているのでしたら、はっきりとそれを伝えるようにしましょう。
あいまいな態度であれば、相手は傷つかないかといえば、決してそんなことはありません。
相手には、少しでも期待を抱かせてしまうことにもなりかねませんし、本人に気を使わせてしまったことを快く思わないかもしれません。
人は、相手の心を読むことはできません。
相手の態度を見て、その人の心を想像することはできますが、私たちは超能力者ではなく、人の心を読むことはできないのですから、言葉ではっきりと自分の意志を相手に伝えることが、人としての優しさ、思いやりとも言えるのです。
あいまいな態度をとることが、相手への気遣いとは思わず、きっぱりと伝えることが優しさだということは、決して忘れないようにしてください。