ニ十才を過ぎた人間にモノを教えることは何もない。ニ十才を過ぎた人間は大人だ。ニ十才を過ぎたら自分で気づくよりほかない。
by 桂歌丸
あなたは、大人の人間にモノを教えようとしていませんか?
見出しの言葉は、落語家の桂歌丸さんの言葉です。
大人にモノを教えることは何もないと断言した深いメッセージですね。
私たちは、子供の頃には学校に通って、勉強します。
子供は世間のことは何も知らないですし、知識も能力も低いので、大人に教えてもらわなければならないことがたくさんあるからです。
しかし、二十歳を過ぎた大人には、モノを教えることができないと、落語家の桂歌丸さんは断言しています。
二十歳なんてまだ未熟ですし、社会になりたての新人には教えることはたくさんあるだろうという読者の反論が聞こえてきそうですが、歌丸さんが伝えたいのはそういうことではないのです。
二十歳になれば、ある程度の知識や能力がありますし、常識もあるので、大人だと言えます。
そんな大人に対して、一から十まで手取り足取り教えることなんてないということです。
もちろん、大人になれば学ぶことがないというわけではなく、むしろ熱心に学ぼうとする姿勢は大切になります。
つまり、自分が学ぼうとする気持ちが大切なのであり、学ぶ気持ちのない人に無理矢理、何かを教えようとはできないということです。
子供の頃には、無理してでも学ばせる必要があったわけですが、大人になった人間には、無理矢理にでも学ばせようとはできないということです。
大人になれば、自分が何を学ぶ必要があるのかを考え、一生懸命に学びたいと思うことが大切になってくるということです。
学びたくない大人の人間に、無理に学ばせることはできないわけです。
ということは、大人になれば、学ぶ人間と学ばない人間とに、大きく分かれるということになります。
一つ言えることは、大人になっても、学びは必要だということです。
それは、自分の仕事に必要な知識や能力の場合もあれば、生きていくための知恵、趣味や特技を楽しむための学びもあるでしょう。
いずれにしても、豊かで充実した人生を送るためにも、常に学ぼうとする気持ちは大切です。
そして、それは自分で気づき、自分から学ぼうとするしかないのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をするか否かは、大人の人間に対して無理強いすることはできません。
大人の人間に学ぶことを強制できないのと同じように、SDGsへの取り組みを無理強いすることはできないということです。
大人になれば、自分が何をするべきか、何ができるのかを見極め、具体的に行動できるかどうかが重要になってきます。
それに気付くことができれば、SDGsの活動にも当然のように参加できるようになることでしょう。