「とりあえず」ではなく、「まず」と言おう。
by 河野英太郎
あなたは、「とりあえず」という言葉を使っていませんか?
タイトルの言葉は、ビジネス書作家の河野英太郎氏の言葉です。
「とりあえず」と言う言葉は使わずに、「まず」と言おうと述べた深いメッセージですね。
なぜ、「とりあえず」と言う言葉を使ってはいけないのか、以下、述べていきます。
「とりあえず」と言う言葉で真っ先に思いつくのは、居酒屋で最初に注文する言葉、「とりあえずビール」と、よく言いますよね。
この「とりあえず」と言う言葉の裏には、「別に何でも構わないんだけど最初は」とか「何も思いつかないからまずは」のような、曖昧で明確な意思がないような便利な言葉に感じられます。
「とりあえず」という言葉は、最初に始める際の枕詞のようなニュアンスで、使う場合が多いように思います。
しかし、「とりあえず」と言う言葉には、明確な強い意志というものは全く感じられません。
「別に何でも構わない」という意味が込められているのです。
先述した「とりあえずビール」という言葉には、「別にビールじゃなくても構わないんだけど」という意味が込められています。
「とりあえず」ではなく「まずはビール」と言えば、この人たちは、最初にビールを飲みたいんだという強い意志が感じられるというわけです。
ビールを注文するくらいのことであれば、「とりあえず」と言う言葉を使っても構いませんが、仕事や日常生活で使うのはやめた方が良さそうです。
例えば、「とりあえずあなたからどうぞ」などと言われたら、言われた当人はあまり良い気持ちにはなりません。その人に対して、とても失礼な印象をもたらします。
自分がぞんざいに扱われ、重要視されていないように思われるからです。
反対に「まずはあなたからどうぞ」と言われたら、最初に自分が指名され、重要に扱われているような印象を持てるはずです。
したがって、「とりあえず」なんて言葉は、仕事の際にもちろん、日常生活でもできれば使わない方が良いのです。
心構えとして、覚えておくと良いでしょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を始める際には、「とりあえず」ではなく、「まず」最初に何を始めるのかを決めて、行動を開始するように心がけてください。
先述したように、「とりあえず」と言う言葉には、「別に何でも構わないけど」と言うニュアンスがあります。
もしもそんな気持ちで始めたとしたら、興味、関心のないことを始めてしまう可能性もあり、長続きできません。
やるのであれば、自分が関心のあることを、「まず」始めてみるという気持ちが大切なのです。
SDGsに限らず、何を始めるにしても、「とりあえず」ではなく、「まず」何をすべきかを考えて、行動を始めるべきなのです。
常に心構えとして、心得ておきましょう。