トマトがトマトである限りそれは本物。トマトをメロンに見せようとするから偽物になる。
by 相田みつを
あなたは、誰かを羨ましいと思ったことはありますか?
タイトルの言葉は、詩人で書家の相田みつをの詩の一節です。
本物には本物の良さがあり、偽物に見せようとすることへの人間への戒めを述べた深いメッセージですね。
トマトにはトマトの美味しさ、美しさがあり、メロンにはメロンの美味しさ、美しさがあります。
でも、トマトを嫌いな人は世の中にはたくさんいますが、メロンを嫌いな人はほとんどいません。
そんなトマトが、もしもメロンのことを羨ましいという気持ちになり、自分はメロンになりたいと思っても、トマトがメロンになれるはずがありません。
どんなに一生懸命に努力しても、トマトがメロンには絶対になれないわけです。
だったら、トマトはメロンになろうと努力するのではなく、自分がもっと美味しいトマトになれるよう努力すべきです。
トマトがメロンになろうとするなんて、周囲から見れば、誰もが愚かな行為だと理解できますが、当の本人は自分がおかしな行動をしていることに気が付きません。
トマトにはトマトの良さ、魅力がたくさんあります。
メロンになりたいという気持ちは、理解できなくもありませんが、それは到底無理な話です。
なぜなら、あなたはトマトとして生まれてきたのですから。
それと、トマトを嫌いだという人がいますが、そんな人のことなんて気にすることはないのです。
反対に、トマトのことを大好きな人だって、世界中にはたくさんいるのです。
その人たちのために、できる努力をしましょう。
間違った努力はするべきではないのです。
私たちにとって大切なのは、好きなこと、得意なことを精一杯やって、魅力ある人間になることであって、できないことを無理して続けることではないのです。
あなたは自分がトマトなのに、メロンになろうとしていませんか?
もしもそうなら、今すぐやめて、トマトの魅力を十分に発揮して、世の中の人を大いに幸福にして、喜ばせてあげましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分ができること、好きなこと、得意なことを実行するようにしてください。
できもしないこと、あえて苦手なことを無理して実践する必要などないのです。
そんなことをすれば、モチベーションも下がってしまい、やがて活動をやめてしまうことになるでしょう。
自分の得意なことや好きなことを活動の中で取り入れれば、やる気も満ちてきて、長続きできるはずです。
何事も苦手なことを無理して続ける必要はないのです。
心構えとして、決して忘れないようにしましょう。