私たちは仰々しい言葉をたくさん並べるけれど、それにふさわしい行動は全くしていないのです。
by アビゲイル・アダムズ
あなたは仰々しい言葉をたくさん言っていませんか?
見出しの言葉は、第2代アメリカ合衆国大統領 ジョン・アダムズの夫人 アビゲイル・アダムズの言葉です。
人は仰々しい言葉をよく使うわけですが、行動が伴っていないことが多いと述べた深いメッセージですね。
「仰々(ぎょうぎょう)しい」とは、大げさとか、堅苦しく丁寧すぎるといった意味合いの言葉ですが、私たち人は、ときどきそんな大げさな表現をしてしまうことがありますよね。
例えば、自分よりも年下の人や、立場が下だと思える人に対して、偉そうな言葉を発したり、「こうすべきだ」と相手を説教するような態度をとってしまうことがあります。
しかし、よくよく考えてみると、そんな仰々しい言葉を発している本人は、その言葉にふさわしいような立派な行動をしているのでしょうか?
他人を批判したり、悪口を言う人が世の中にはたくさんいるわけですが、その人たちから発せられる言葉は、とても偉そうで大げさな表現をしているはずです。
優しく丁寧に愛情に満ちた言葉で、批判や悪口を発している人なんて、まったくいないわけです。
そんな言葉を発している人が立派な人だと思う人は誰もいません。
なぜなら、彼らがどんなに偉そうな言葉を並び連ねても、それは単なる悪口であり、その人が立派な行動をしているとは思えないからです。
つまり、言葉でどんなに偉そうなことを言ったとしても、行動が伴わなければ全く尊敬されないのです。
もっと言えば、言葉だけが偉そうな人間は、おそらく周りからも嫌われ、軽蔑されているに違いありません。
私たちが信頼、尊敬されるかどうかは、発せられる言葉からではなく、その人がどんな行動を取るかによるのです。
仰々しい言葉を発する前に、自分がどんな行動を取ってきたのか、これからどんな行動を取るのか、よく考えてみましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を設定する際に、仰々しい言葉を並べ立て、素晴らしく立派な目標を掲げる個人や企業があるわけですが、どんなに立派な目標であっても、行動が伴わなければ全く無意味です。
目標を見た人は、一時的には感激してくれるかもしれませんが、その後の行動が全く実践されなければ、おそらくその個人や団体に対して失望し、信頼を失くしてしまうことでしょう。
口だけが達者であっても行動しないような人間は、信頼、尊敬に値しないことは、だれもが知っている真実なのです。
むしろ、仰々しい言葉を使わなくても、真面目に誠実に行動できる人の方が尊敬、信頼されるのです。
私たちは、言葉ではなく行動で模範を示すような生き方をしていきたいものですね。