優れたリーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない。
by ピーター・ドラッカー
あなたが尊敬するリーダーはどんな人ですか?
タイトルの言葉は、オーストリアの経営学者ピーター・ドラッカーの名言です。
優れたリーダーは尊敬されることはあっても、皆に好かれているとは限らないと述べた深いメッセージですね。
人は大人になれば、社会人として仕事をするわけですが、その職場にはそれぞれ組織体制があり、リーダーの指示のもとに、業務を行なっていくことになります。
あなたの職場にもリーダーと呼べる存在の人がいるでしょうし、自分自身がリーダーだという人もいることでしょう。
皆様にとって優れたリーダーとはどんな人でしょうか?
人によって、優秀なリーダー像はそれぞれ異なるとは思いますが、リーダーは、複数の人を指導、助言し、先頭に立って組織としての役割を果たせるように、皆を引っ張っていかなければならない存在です。
そして、皆に尊敬されるような存在でなければなりません。
みんなから軽蔑されたり、馬鹿にされるような人がリーダーとしての役目を果たすことなどできるはずがないからです。
皆から尊敬されるべき存在のリーダーですが、必ずしも皆に好かれるとは限りません。
組織を良い方向へと導いていくために、ときにはつらい決断をしなければならなかったり、不合理で理不尽なことをしなければならないこともあるからです。
また、本当に高い能力を持った優秀な人であれば、凡人には理解しがたいような命令を下したり、不愉快な思いをさせてしまうことも多いかもしれません。
人に嫌われるよりも好かれる方が良いのは当然のことですが、皆の機嫌をとるようなリーダーが良いリーダーとは言えず、ときには皆の反感を買うような、理不尽なことをせざるを得ない場合があるのが組織の長たるリーダーの役割でもあります。
反対に、皆から慕われるようなリーダーではダメだという考え方もあるくらいです。
優れたリーダーが必ずしも好かれるような人ではないことは、十分理解しながら、今後も生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、組織として、リーダーの指導のもとに行動することもあることと思います。
この場合のリーダーは、SDGsの目標達成を果たすために、先頭に立って皆を指導、引っ張っていく存在だと思われます。
しかし、リーダーという立場上、ときには厳しい指導をしたり、不真面目な人を叱責するなど、あえて嫌われるような役割を果たしている人もいるかもしれません。
その人がとても優秀なリーダーであると思うならば、リーダーの指導のもと、努力するように行動してください。
人に嫌われることを喜ぶ人はどこにもいません。
組織のため、SDGsの目標達成のために、あえて嫌われ者になっているだけのリーダーですから、そんなリーダーを尊敬し、信頼しながら、今後も活動を持続していってください。