できない相手に対して侮蔑することもないし、できない自分を卑下する必要もない。
by 中島みゆき
あなたは人を侮蔑したことがありますか?
タイトルの言葉は、シンガーソングライターの中島みゆき氏の言葉です。
相手を侮蔑したり、自分を卑下する必要なんてないのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人間は、一人一人、顔、形が違うように、性格も違えば、得意なことや好きなことがそれぞれ異なります。
自分には簡単にできることであっても、相手には難しいことだったり、反対に相手には簡単にできるのに、自分にはできないことだったりすることが多々あります。
それは生まれ育ってきた環境や、選んだ職業などによって、それぞれ自分に能力が備わっていくわけであり、自分にどんな能力、技術があるのかは、必然的とも偶然とも言えるわけです。
例えば、自転車に乗ることは私たち日本人であれば、ほとんどの人が乗れるわけですが、一年中ほとんどが氷点下の国では、自転車に乗る習慣がないので、ほとんどの人が自転車に乗れません。
自転車に乗れない人に対して、「あなたは自転車にも乗れないのか」と、決して侮蔑するようなことを言ってはいけないのです。
また、自分が自転車に乗れないからといって、自分を卑下する必要もありません。
自転車に乗れないことが、その人の人生にとってマイナスになるわけではありませんし、身体的に劣っているわけでもないわけです。
つまり、できないことがあったとしても落ち込む必要もありませんし、できることがあったとしても浮かれて自慢することではないのです。
自分にできること、できないことというのは、自分の人生に必要なことや不要なことを示す一つの指標であって、決して自慢したり卑下するようなことではないのです。
相手ができないからといって侮蔑したり、自分ができないからといって卑下することのないよう、相手も自分も尊重しながら、人生を楽しむようにしましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動においても、相手ができないこと、やらないことを侮蔑するような言動は厳に慎むようにしてください。
人間にはそれぞれ得意、不得意分野がありますし、自分が好きなこと、嫌いなことがあります。
あなた自身にもそれがあるはずです。
それなのに、相手ができないこと、やらないからといって、相手を批判したり侮蔑するような態度をとることは、人としてとても恥ずかしい言動と言えます。
一人一人の個性や考え方、行動を尊重し、それぞれに合った活動をしていくことがベストな生き方であり、賢明と言えるのです。
決して忘れないようにしましょう。