全ての人の苦悩は、静かな部屋に一人で座っていられないところから生じる。
by ブレーズ・パスカル
あなたはどんな苦悩を抱えていますか?
タイトルの言葉は、フランスの数学者で哲学者のブレーズ・パスカルの言葉です。
人間が悩みを抱えてしまうのは、静かな部屋に一人で座っていられない、つまり人や物事と関わろうとするからだと述べた深いメッセージですね。
私たち人は、誰もが何らかの苦悩を抱えているものです。
その苦悩の根本原因について、フランスの数学者で哲学者のパスカルは、人間は静かな部屋に一人でいられないからだと述べています。
あなたがもし、椅子だけが置かれた部屋に一人で入っていると想像してみてください。
部屋には誰一人いませんし、椅子以外のものは何もありません。
そんな部屋に一人で閉じ込められたら、短時間なら我慢できるでしょうが、おそらく長時間にわたって耐えることはできないでしょう。
しかし、一つ言えることは、何にもない部屋、誰もいない部屋の中に閉じ込められれば、悩みに苦しめられることもないと、パスカルは述べているのです。
なぜなら、人の悩みの原因は、人間関係の苦しみ、何か物事に関わるからこそ生じるものだからです。
人やモノに執着することがなければ、私たちは悩むことはありません。
誰かと関わらなければならないとか、何かをしなければならないと思うから、人間は悩むのです。
部屋に閉じ込められて、何もすることもなく、人と全く関わらなければ、悩みなんてなくなるのです。
つまり、あなたが何かに苦悩しているのであれば、それは人間としての正常な営み、行動をしているという証です。
反対に、何の悩みもないとすれば、もしかしたら人との関わりや、物事への執着がなく、ダラダラと何も考えずに生きているのかもしれません。
人間は生きていて悩みを抱えるのは当たり前なことであり、正常な行動なのだということを改めて意識し、今後も悩みを抱えながらも、豊かで充実した人生を送れるようにしましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、失敗したり、思いどおりに事が運ばなかったりして、悩みを抱えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、悩むということは、あなたが一生懸命にやるべきことを実践している証であり、むしろ誇りに思っても良いことです。
悩みを抱えるということは、それを解決しようと、試行錯誤したり、積極的に行動しているからであり、素晴らしい行動力を持っているということになります。
何も行動しなければ、悩みを抱えるなんてことはないのですから、今後もさまざまな悩みを抱えながらも、活動を継続していきましょう。