幸せとは幸せを求めないことである。
by 荘子
あなたは、幸せを求め続けてはいませんか?
タイトルの言葉は、古代中国の思想家 荘子の言葉です。
幸せとは、幸せを求めないことだと述べた、一見すると矛盾しますが、深いメッセージですね。
人間は誰しも、幸せになりたいと思っています。
不幸になりたいと願う人はいないはずです。
しかし、古代中国の思想家 荘子は、「幸せとは幸せを求めないことである」と断言しているのです。
一見すると矛盾するようなこの言葉、いったいどういうことでしょうか?
人が幸せを求める、つまり「幸せになりたい」と思っているということは、今は幸せではないということになります。
結婚している人は、結婚したいとは思いませんし、毎日仕事を頑張っている人は、就職したいとは思いませんよね。
つまり、求めるもの、願うものがあるということは、現在、それが実現できていないことを如実に示しているわけです。
ということは、幸せを求めるという気持ちがあるというのは、現在幸せではないという気持ちの表れなのです。
本当に幸せな人は、「幸せになりたい」なんて思わないわけです。
幸せとは何かを意識している時点で、その人には幸せとは感じられない要素があるということになるわけで、本当に幸せな人は、幸せという言葉を意識していないのです。
例えば、あなたが大好きな趣味や特技に没頭しているとき、「幸せとは何だろう」なんて考えることはないはずです。
自分自身、好きなことに夢中になっているので、無意識のうちに幸せな状態になっているということになるわけで、「幸せを求める」とか「幸せになりたい」などと考えている暇はないのです。
自分にとっての幸せとは何か、改めて考えてみて、自分の人生を見直してみるのもいいかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、世界中の人々がどうすれば幸せになれるのかを目標設定し、具体的な行動を起こすことですが、幸せとは何かを改めて考え直すことにもつながります。
世界には、貧困や飢餓で苦しんでいる人々が数多くいるわけですが、私たちのように、貧困や飢餓ではない人たちにとっては、日常生活の中で貧困とか飢餓なんて意識することはありません。
つまり、とても幸せな状態だという証なのです。
毎日、貧困や飢餓で困窮している人々にとっては、とても深刻で大きな悩みとして苦しみ続けているわけですが、そんなことを意識しないような社会にすることが私たちの使命なのです。
つまり、幸せを求めないような社会こそが本当の意味での健全で豊かな社会と言えるのです。