多くの場合、正直は不正直よりも損をする。
by プラトン
あなたは正直者ですか? それとも?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの哲学者 プラトンの言葉です。
正直者は不正直な者よりも損をすることが多いのだと述べた深いメッセージですね。
人はよく、「正直者が馬鹿を見る」とか「「バカ正直」などとよく言われるわけですが、何でも正直に話すことが良いわけではないようです。
もちろん嘘をついたり、人を騙したりすることを推奨しているわけではありません。
そんなことをすれば、その人はたちまち信用をなくしてしまいますからね。
正直者が損をするというのは、自分の思っていることや考えていることを全て正直に話すことは、決して賢明ではないということなのです。
例えば、嫌いな人に対して、面と向かって「あなたのことは嫌いです」と言えば、その後の人間関係は崩壊し、ギクシャクした状況に陥ってしまうことでしょう。
何でも正直に言えば良いというわけではないことは、改めて言うまでもないことです。
私たちが生きていく上で大切なことは、言っていいことと悪いことをその場で判断することです。
一旦口に出した言葉は、相手の耳に届き、どんな影響を与えてしまうのかを想像しながら、言いたいことをぐっと我慢することも大切な心構えと言えるのです。
もちろん正直な人が全て悪だと言っているわけではありません。
むしろ、正直な人は心が純粋で、素朴な人とも言えます。
本当は伝えた方が良いこと、伝えるべきことを、恥ずかしさや照れ臭さから言えなくて、後悔した経験は誰しもあることと思います。
言って良いことは積極的に言うべきであり、言ってはいけないことは、決して口に出さないことを人生の中で繰り返していれば、きっと豊かで充実した幸福な人生を送れることでしょう。
もちろん、全てそんなふうに生きることは困難なことかもしれませんが、口に出してはいけないことを言ってしまい、後悔することのないようにだけは心がけたいものですね。