戦争でどちらが正しいかなど分かりません。戦争が決めるのはどちらが生き残るかだけです。
by バートランド・ラッセル
人類にとって最も愚かな行動は戦争です。
タイトルの言葉は、イギリスの貴族で哲学者のバートランド・ラッセルの言葉です。
戦争で決めるのは、どちらが正しいかではなく、どちらが生き残るかだけだと述べた深いメッセージですね。
人類は歴史上、戦争を繰り返してきました。
現在も世界各地で戦争やテロが頻発しています。
戦争の原因はさまざまであり、民族、宗教、政治等による対立であったり、異なる国同士、または内戦によって、多くの命が奪われているのが現状です。
人を殺害することが罪であることは世界共通であり、これに異論を唱える人はいないはずです。
しかし、戦争で人を殺害することは罪ではなく、むしろ英雄となることに違和感を持つ人は多いことと思います。
しかも、殺害した人数が多ければ多いほど、英雄視されてしまう社会なんて狂った社会と言わざるを得ません。
イギリスの哲学者であるバートランド・ラッセルは、戦争ではどちらが正しいのかはわからないと述べています。その上で、戦争で決まるのは、どちらが生き残るかだけだと述べているのです。
戦争をしている当事者は、双方ともに自分たちが正義で正しいのだと信じています。
つまり、相手が悪い、相手が過ちを犯しているのだと思い込んでいるわけです。
現在、イスラエルやウクライナにおいても、戦争が続いていますが、自分たちは悪くない、すべては相手国が悪だと信じているのです。
たとえそう信じ込んでいるとしても、何の罪もない女性や子供などの民間人を殺害する理由など、あるはずがありません。
それでも自分たちは正義だと思い込んでいるのですから、救いようがないのが現状なのです。
SDGsの目標の中にも、目標16「平和と公正をすべての人に」が掲げられています。
持続可能な社会の実現のためには、戦争やテロのない平和で公正な社会を構築することが必要であることは言うまでもないのです。
人類はこれまでの歴史上、愚かな戦争を繰り返してきましたし、現在もそれが続いています。
もしかしたら、愚かな人類は今後も、歴史的に戦争を続けていくのかもしれません。
戦争が起きている世界が良い社会のはずがないことは人間誰しもわかっているはずなのに、こんな愚かなことが終わらないのです。
どうすれば、戦争のない平和な社会になるのでしょうか?
人類にとって最大で最も重要な課題といえるのかもしれませんね。