私たちは自分にあるものについてはほとんど考えないが、自分にないものについてはいつも考えている。
by アルトゥル・ショーペンハウアー
あなたは、自分が持っていないものについてばかり考えてはいませんか?
見出しの言葉は、ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉です。
人は自分があるものについてはほとんど考えていないが、自分にないものについてはいつも考えていると述べた深いメッセージですね。
私たちが頭の中でいつも考えていることを思い浮かべてみてください。
「あれが欲しい」とか、「将来こうなりたい」などと、自分が持っていないもの、今の自分にないもののことばかり考えていることに気付かされます。
反対に、今、自分が持っているものについては、ほとんど考えることがありません。
例えば、「お金が欲しい」といつも考えている人は、現在、お金を持っていないから、そんなことばかりをいつも考えているのです。
お金を持っている富裕層の人たちは、普段、お金のことなんて全く考えていません。
考えなくても、お金があることを知っているからです。
「車が欲しい」と考えている人も同じです。
現在、車を持っていないか、もっと良い車が欲しいと思っているから、いつもそんなことを考えているのであって、車を持っている人、今の車に満足している人は、車のことなんてほとんど考えることはないのです。
私たちが考えていることは、今、自分が持っていないことばかりにフォーカスしていることが多いことに気づきましょう。
私たちにとって本当に大事なのは、今、持っているもの、自分にあるものをどう活かし、いかに大切に扱うかをじっくりと考え直すことです。
自分が持っていないもののことを考えてはいけないわけではありませんが、自分が本当に欲しいものであれば、そのうち手に入るものです。
そして、手に入ってしまえば、また考えなくなってしまうのです。
つまり、今、自分にないもののことばかり考えるよりも、自分の手にあるものをいかに大事に扱い、自分の人生の役に立てるかを考えたほうがよいのです。
自分が持っていないもののことばかり考えるのではなく、自分が本当に大事にしなければならないもの、重要なものを認識し、それを大事に扱うような生き方ができればいいですね。
