他人が自分をけなしても褒めても、自分の価値が変わることはない。
by 神谷美恵子
あなたは、誰かに自分がけなされたとき、どんなことを思いますか?
タイトルの言葉は、精神科医で作家でもある神谷美恵子氏の言葉です。
たとえ誰かから自分をけなされたり、褒められたりしても、自分の価値が変わるわけではないと述べた深いメッセージですね。
私たちは、周りの人とのコミュニケーションの中で、誰かをけなしたり、褒めたりすることがありますよね。
もちろん、誰かからけなされたり、褒められたりすることもあります。
そんなとき、私たちの心は、嬉しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったりして、心を動かされてしまいます。
例えば、誰かから、「あなたはダメな人だ」と言われたとします。
人からそんなことを言われて喜ぶ人はいません。
するとあなたは「私はダメな人間なんだ」と落ち込み、悲しい気持ちになってしまうことでしょう。
しかし、それは言った人間の個人の価値観、感想であり、あなたがダメな人間だと決まったわけではないのです。
ある人が、あなたのある行動を見て、「あなたはダメな人だ」と感じ、それをあなたに伝えたに過ぎないのです。
褒められる場合も同じです。
「あなたは素晴らしい人だ」と褒められたとしても、ある人が、あなたの一つの行動を見て、素敵だと感じ、それを伝えたに過ぎないのです。
つまり、人を褒めたりけなしたりするのは、その人のある一部分の行動を見て、その人個人が感じた気持ちを表明しているに過ぎないわけで、人の価値を評価するものではないのです。
だから、人から褒められてもけなされても、「あなたはそう思うのね」と受け取ればよいのであって、深刻に考えたり悩む必要なんてないのです。
私たちに必要なことは、自分の行動には自分自身が責任を持ち、自分の価値を判断すればよいということです。
自分にとって良いところ、悪いところを見極め、失敗したのならそれを改める努力をし、成功したのならそれを持続するように努める。
自分自身で自分の行動を反省したり、伸ばそうとすればよいのであって、誰かから何か言われようとあまり深刻に受け止めないようにしてください。
他人からどう評価されようとも、あなたの価値は何も変わりません。
その人個人の単なる感想に過ぎないということを忘れないようにしましょう。
人から褒められても驕ることなく、けなされても卑下することのないよう、今後も生きていきましょう。
